<恐怖の来訪者>(無駄家族以外も出演)
ガシャァァァァン!!
「MEWRYYYYYYY CHRISTMASッ!!ジョジョォォーーーッ!!」
「うわああーーーッ窓がァァーーッ!?
と……突然なんなんだ、ディオ!!こんな時間に、しかも何故そんな赤い服をッ!?普段は黄色じゃないか!」
「今宵は特別だ。なにせ今の私はサンタだからな。」
「サンタ!?君が!?何故!」
「……仕方がなかろう。死後は(新世界の)神になる予定だったのだが、神職は枠が狭いうえに倍率が高くて結局今年は試験を通らなかったのだ。」
「何の話だッ!?」
「まさか滑り止めの死神職にも引っかからなかったとは……正直甘く見ていた。
で、やむなく今の時期人手不足のサンタ業界に臨時で雇われることになったわけだ。今のうちに来年の受験費用を稼ぐ必要もあるしな。」
「さ、サンタって、そんな理由でなれるものなのかい……?」
「細かいことは気にするな。
さて、ジョジョ。プレゼントについてだが。」
「え、僕に?い、いいのかな……僕もう子供でもないのに。」
「次の三つのうちから、好きなものを選ぶがいい。
@ 奪った懐中時計
A 友達のダニー
B エリナの初キス
さぁッ、どうするジョジョッ!!」
「……プレゼントっていうかそれ、返却……?
そもそも、@はともかくAとBって返せるのかい?」
「無論だ!このディオに不可能はないッ!まあダニーは、少々太陽光に当たれぬ身体になるがな。」
「屍生人じゃあないかッ!!」
「違う!屍生犬だ!
そしてエリナのキスは、このディオの口から直々に返却してくれよう……!!!」(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)
「うわああああああああーーーッ!!ぼっ、僕のそばに近寄るなァァーーーッ!!」
「……というところで目が覚めた訳なんだけど。
そんなわけで、正直@ABどれもいらないんだけどそれで納得いかないようなら時計だけ返してくれるかい、ディオ。」
「……突然来たと思ったら訳のわからんことを言い出しよって……。
大体アニメでもカットされたようなエピソードを今更蒸し返すんじゃあないッ!息子たちへのクリスマスプレゼントだけ置いてとっとと失せろ!!」
(夢オチジョナサン。懐中時計のエピソードはアニメでも見たかったなぁ)
<大掃除>
「掃除なんて、折角何人も使用人を雇っているんだからそいつらにやらせればいいだろうが。なんで俺まで……。」
「この広い館を、4人と一羽だけで片付けきれると思うか?
それに普段の掃除ならば部下任せでも十分だが、不用品の処分となるとそうはいかないだろう。」
「不用品……ねぇ。」
「そうだ。特に年末は配下からの貢物(=お歳暮)で余計に物が増えるしな……。ディエゴ、お前もこの館に来て大分経つし、私物も増えてきた頃だろう。この機会に普段使わぬ物を思い切って処分して、すがすがしい気分で新年を迎えたいとは思わんか?
年末こそ、最も『ダン・シャーリー』に適した季節らしいぞ。」
「誰だそいつは。」
「誰だったか……そうだ、確か『一年の刑は元旦にあり』と言いだした奴だった気がする。」
「色々間違っている気がするが……。」
「ともあれ、我が息子たちも参加しているというのに貴様一人例外にするわけがないだろう。
ほら、納得したならばとっとと手を動かせ。息子たちもよいか、不要なモノ、役に立たないモノ、邪魔なモノがあればこの機会に一気に処分してしまうのだ。」
「父さん!ゴミ袋が一杯になったので、新しいのをもらえますか?」
「おお!この短時間でそんなにも処分するとは!流石は無駄を嫌うハルノだな。ンー?しかし開始20分でゴミ袋が一杯とは一体どれだけ…………。
………………………………ハルノ。」
「はい。」
「……『それ』が不要か否かについての議論はさておいて……ヌケサクは私の所有物だ。勝手に捨てないように。」
「はーい。」
「しくしくしくしく……。」(←INゴミ袋)
(何故ヌケサクが館にいられるのか、DIO様以外は(ヌケサク本人含め)誰もわからない)
<年賀状>
「……年始の挨拶にプッチのところへ行ったら、突然『DIOの裏切り者!信じていたのに!』と非難された……。正直心当たりがないのだが、一体どうしたのだろうか。」
「……多分、この年賀状のせいじゃないかな。
去年はディエゴだったし、神父様も絶対期待してただろうし。」
「まさかドゥービーはねーよなぁ。めでたさのカケラもねぇ。ま、ホワイトスネイクにめでたさがあるかっていうとまた別だけど。」
「だ、だが……ドゥービーは今年アニメにも出たし、ホワイトスネイクはまだ6部アニメ化で脚光を浴びる可能性があるがドゥービーは今を逃すともう機会がないし……。」
「父さんって時々、ちょっと意外なくらい部下思いなことがあるよな。」
「1部アニメ放送してる時も親父、ワンチェンの出番が削られる度に怒ってたからなぁ……。」
(全世界の配下に届く怪人ドゥービーのルン!ルン!顔)
<食事事情・6>
「む‥‥アイスか。こんな時間まで仕込みか?
このパンは、明日の朝食用か。」
「DIO様‥‥!はい、明日はトーストとサラダの予定です。簡素で申し訳ございません‥‥テレンスが休みをとっている間は、館内の仕事が多くなっているので‥‥。」
「よい、私は構わん。そういえばテレンスはまた有休中だったな。冬の戦だかなんだかで‥‥。
ところで、ジャムは一種類のみか。」
「は、マーマレードとバターを用意するつもりでしたが‥‥他に何かご希望のものがあれば。」
「希望と言うか、とにかく増やせ。イチゴでもアプリコットでもミルクジャムでも、とにかくパンに塗るものは思いつく限り食卓に出しておけ。」
「は‥‥承知いたしました。しかし、何故‥‥?」
「ふっ‥‥。どんな些細なことでも、家庭内の諍いに繋がるものは事前に察知し対策を打っておく。それが、よき父親というものだ。わかるか?アイス。」
「‥‥‥成程、理解いたしました。つまり、明日の朝はゴングは必要ないと。」
「‥‥‥‥まあ端的に言えばそうだが。貴様も煽るなと何度言ったら。
ともあれ用意しておけ。‥‥あと、イチジクジャムがあるとなおよい。」
「はっ、承知いたしました。」
〜翌朝〜
「おお――っスッゲェ――ッ!ホテルの朝飯みたいだなぁぁ〜〜!」
「へー、ミルクジャムなんてあるんだ。俺これ使ってみようかなぁ。兄貴はどうする?」
「そうですね‥‥。では、ストロベリージャムとブルーベリージャムのダブルのせで。」
「うおおッ贅沢ゥ!んじゃ、オレもオレも、チョコとピーナッツバターの合わせ技!」
「お前ら、朝からンな甘ったるいモンよく食えるな、全くよォォォ‥‥。
男ならシンプルにバターオンリーだろ。それか、玉ねぎのどっさり入ったサルサソースを塗りたくって、上にとろけるチーズでものせてオーブンで焼いて簡易ピザトーストとか……。」
「うわぁぁーーッ聞くだけで美味そう!ヴェルサスお前どーしてそう食い物に異常に詳しいんだよ!?」
「(ふふ‥‥思った通りよ。選択肢を減らすよりも、むしろ増やした方が争いが起こらない。うむうむ、このDIOの父親スキルも上がったものだな。
‥‥まあ、欲を言えばまだ少々種類が足りぬとは思うのだが‥‥息子たちは満足しているようだし、今私が言うこともあるまい‥‥‥‥ん?)どうした、ディエゴ。食べないのか。」
「どうかしたのかよディエゴ、ぶすっとして。トースト嫌いだったのかぁ?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥マーマイトがない。」
「「「「マッ‥‥‥!?」」」」(息子達驚愕)
「‥‥ディエゴ‥‥!お前がわかってくれるとは‥‥ッ!!」(グワシィィッ!!←握手)
「親父ィッ!?」(驚愕二度目)
(イギリス人ならトーストにはマーマイト。<黒歴史>に続き、徐々にディエゴと心を通わせるDIO様。ヤッタネ!)
<気遣い>
「父さんの黄色い上着の裏地にフリース生地を縫いつけていたテレンス。」
「親父あんま寒さ感じねぇじゃん。
初雪の日に、親父型雪だるま(額にハートついてるだけ)作って部屋に飾ってたヌケサク。」
「あれ暖房で解けてベシャベシャになってたぜ。
親父が出かける前に、落ちそうなツララを全てスタンドでたたき落としておくペットショップ。」
「むしろホルス神の出す冷気のせいで更にツララが増えてる気が……。
父さんの靴の裏にすべり止めシートを付けていたヴァニラさん。」
「……ッ第一回・気配りのできる配下選手権(冬の陣)の優勝者ッ、ヴァニラで決定ィィーーッ!!」(わーーーっ、パチパチパチパチパチ)
「すげぇ滑りやすそうだもんなぁ、あの靴……。」
「俺、一巡してもヴァニラに勝てる気がしないんだけど……。」
「安心しろリキエル、オレら全員そうだから。」
(いかにDIO様に気づかれずにDIO様の為になることができるか、が判定基準。四人息子が勝手に審査員。)
<サプライズ>(無駄家族以外も出演)
「ンン……?明かりがついてない……休みか?
いや、カーズの店は確か年中無休のはず……そもそもメールでは今日の飲み会は8時集合とあったはずだが……。
………(ガラガラ)……扉は、開いている……?」
ボゥッ…(蝋燭の火)
「DIO……おめでとう……。」
「WRYYYッ!?き、吉良……!?」
「おめでとう……。」
「おめでとう……!」
「……おめでとう……。」
「な、なんだなんだ!?え、エヴァなんとかの最終回か!?」(←ウンガロの受け売り)
パァン!
パンパンパーーンッ!!(銃声に酷似した音)
「GYAAAAAAAAッ!?(ビクゥッ)
……ハッ、銃弾ではない……?これは……紙紐……!?」
パッ。(照明ON)
「♪ハッピー命ー日ーDIーOー♪」(クラッカー片手に)
「♪ハッピー命ー日ーDIーOー♪」(薔薇の花束持って)
「♪ハッピー命ー日ーディアー、DI〜O〜……。」(ケーキを運びながら)
「「「「♪ハッピ〜命〜日〜DIO〜〜〜♪」」」」
「1月16日、命日おめでとうDIO!」
「帝王撃沈おめでとう!」
「真っ二つの上強制輸血のち日光浴、おめでとうDIO!」
「この日の為にラスボス皆で準備していたんだぞ!しかも加害者の承太郎まで来てくれたぞ!」
「私は止めたんだよ!私はやめようって言ったんだよDIO!」
「ほらプッチもこうして祝ってくれているぞ!」
「さあ、このカーズが貴様の為に作った特製ディオ・ブランドー型ケーキ(1/6サイズ)だ!このナイフで、貴様の手みずから、思い切り頭からズッパリと切り分けるがいいッ!!」
「WRYYYYYYYYッ!!貴ッ様らァァァーーーーーッ!!!!」(怒)
(頑張れDIO様!ディアボロの命日(?)は3月だ!吉良は夏だ!やり返してやれ!)
<総まとめ>
・肩に小松菜
・水平飛び&「うげぇぇーーッ!!」
・スマートな壁登り
・両手指さしポーズ
・ウリリリリリ!(薔薇弾きラッシュ)
・体液ビームが雲を裂く
「……えー、大体この辺りが、アニメで新たに生み出された父さんの伝説一覧です。
特に、小松菜と水平飛びはテストに出ますから、しっかり覚えておくように。」
「「「はーい。」」」
「……なにやってるんだ。」
「おや、ディエゴ。
見ての通り、1部アニメの復習ですが。DVDとブルーレイ発売開始を記念して。」
「……当人部屋にこもって泣いてたぞ……。大体、テストって何のテストなんだ。」
「そりゃ、『帝王学』しか。」
「……誰がうまいこと言えと。」
(DVD&BD、1月30日発売開始!)
<豆まき>
「はぁ……?『鬼は内』って、お前らそんな阿呆な真似やってたのか?」
「な、なんだよ。ていうかディエゴ、節分とか知ってるのかよ。」
「一応な。こっち来てから大分経つし、季節行事は付き合わされるかもしれないと思って一通り調べておいた。」
「ディエゴ……!もしかして、昔ハロウィンで兄貴が言ってたこと覚えて……!!(涙)」(<ハロウィン2010> 参照)
「……それもあるが、知らないせいでこれ以上無断で顔写真を使われたり(<干支> )妙なホラ話を吹きこまれたり(<七不思議>)するのは御免だったからな。」
「あー……その、ごめん。」
「ディエゴの言うとおり、少々甘やかしすぎたかとは思ったんですけどね。
別に鬼と吸血鬼が同視されているわけでもないですし、一般的な家庭でも豆まきで鬼の役を演じて豆をぶつけられるのは父親の役目と決まっているようですし。」
「それって、父親が吸血鬼でなくてもかぁ?」
「ンな家庭はウチだけだろ。」
「ただ、あの年の父さんは大分参っていましたからね。同居を始めたばかりの親類に裏切られて、スタンド奪われて逃げられたせいで。」
「………………………。まあ、それはさておき。今は特に問題も抱えていないんだ、今年は普通にアイツにも父親の責務を果たさせてやったらどうだ?」
「うーん……でもなぁ……。父さん俺たちに関することだと異様にメンタル弱いことあるし、下手に鬼役頼んで『嫌われた』とか考えて落ち込んだりしたらと思うと……。」
「……帝王学で泣かせるのはいいのにか?
全く、お前らは親子揃って面倒だな……。OK、OK!なら、余計な事を詮索する暇を奴に与えなければいいわけだ。」
「?」
「つまり『頼む』という過程を消し飛ばせばいい。……簡単な事だろう?不意打ちさ。」
〜2月3日当日〜
「FUWAAAAAA……。(←あくび)
ぬう……昼型生活に移ってから大分経つが、やはり朝は苦手だ……。しかし、普段ならそろそろ息子たちが騒ぎ始めて目が覚めるというのに、今朝はやけに静かだな……。」(ガチャッ)
「FIRE−−−−ッ!!!」
パパパパパパパパーーーーーーン!!
「GYAAAAAAAッ!!(ビシビシビシビシビシィッ!!)
ッな、何が起き……ッこ、これはッ!」
「そう、大豆だ……。
ただし!ただ投げてぶつけるだけじゃあ吸血鬼には蚊が止まった程度にも感じないだろうからなァ。特別に、何故か屋敷の中にあった散弾銃とサブマシンガンをジョルノ達に装備させた。」(<弾丸止め>参照)
「ディッ、ディエゴ貴様!!息子たちに何を吹き込んだァァーーーッ!!!」
「吹きこんだ?ハン!!馬鹿を言ってもらっちゃあ困るな……。俺はただ、お前ら面倒臭い親子が円滑に家族行事を行えるよう手助けしてやっているだけさ。……次弾用意。」
チャッ。
「お……おのれッ!ザ・ワール……!!」
「無駄無駄ァ!!既にお前のザ・ワールドは俺の側よ!早朝、夜行性吸血鬼がのん気に寝ボケている間になァッ!!
折角の息子の厄除けを、鬼のお前が時止めで回避しちゃあ興ざめだろう?大人しくそこで炒り豆を被弾しているんだなァッ!!」
「WRYYYYYYYYYYッ!!!ディエゴオオオオオオオオオッ!!」
「(……スゲェなディエゴ……親父の物言いソックリ……。)」
「(つか、奇襲とか散弾銃とかどう見てもコレ親父への嫌がらせだよな……素直にやってるオレらが言えることじゃねーけど。)」
(ディエゴもすっかり常識人枠から良い兄&暴走要員に)
<二月の聖戦>
「……家族同士でチョコを贈るバレンタインに、別に不満がある訳じゃない。ある訳じゃないが………ないけど………。」
「よせよヴェルサス、見栄張っても泣けるだけだ。」
「言ったってどうにもならねーしな。」
「わかってるけどよォォ……。この時期外を歩くと、どこを向いても………。」
「ねぇ〜〜育郎〜?やっぱり、もう一口だけちょうだい?
ね、いいでしょ?あたしがあげたチョコなんだし〜。」
「はいはい、わかったよ……。全く、スミレは17歳になっても変わらないな。」
「えへへ……。」
「じゃーーんッ!!見てこれ、『チョコ蜜団子』!ゴマ蜜じゃないわよ、バレンタイン限定商品!あなた気に入ってたから、買ってきたの。中にチョコクリームが入ってるのよ。
いーい?今度はちゃんと奥歯で………。」
「(ブチュウウーーーーーッ、ボドボドボド)ンマイなぁぁぁーーーッ!!」
「きゃああーーーっ!!アハハハハハ、またやったァーーーッ!!」
「……爆発しろ爆発しろ爆発しろ爆発しろ爆発しろ……。」
「あああああ、オレ今ほどエボニー・デビルのスタンドが欲しいと思った時はねぇわ。恨みで人が殺せたら……!」
「俺はキラー・クイーンでもいい。ああもういっそあそこのカップルのあいだに流れる熱ごと根こそぎロッズに食わせてやろうか。」
「よしなさい三人とも。嫉妬は見苦しいですよ。
それにスタンド攻撃なんかして、万一あちらの少年が少女を守るために無敵の肉体に変身して反撃してきたらどうするんですか。」
「……いやに具体的だな、兄貴。」
「つーか、兄貴はいいよなぁ〜〜。ただでさえモテるし。畜生やっぱイケメンは得だよな……。」
「しかもチーム内に女の子いるもんな。それも囚人でも男女でもない、バンピーの女子。」
「本命は別にいるらしいけど、でも義理ぐらいはもらえるんだろ?全くよォォォ……恵まれてンな、主人公サマは。」
「………好き勝手言ってくれますね。僕の苦労も知らないで。」
「苦労ゥ?」
「……トリッシュがブチャラティにチョコを渡そうと決意するまでの応援、また製作されたトリッシュお手製の毒物 の毒見役をチーム内で誰が行うか決める為の壮絶な押し付け合戦……。
当日はトリッシュのチョコを安全な市販のものとすり替えたうえで、妨害してくる前ボスや親衛隊のたび重なる襲撃を退けつつ二人を安全な場所に隔離し、無事トリッシュがブチャラティにチョコを渡すのを見届けてようやく今帰宅したこの僕に対して、一体何が得ですって……?ええ、ヴェルサス?」(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……)
「えっとその、ナマ言って本当すいませんでしたお兄様。」(即土下座)
「……そういや兄貴、やけにあちこち服破れてると思ったら……。」
「傷は治療済みだけど、大分激しく戦ったのな……。なんつーか、お疲れ様。」
(「トリッシュとブチャラティの進展をなま暖かく見守り隊」特攻隊長の任務は意外とハードのようで)
<花粉症>
「花粉か……なかなかのスピードと拡散力だ。このDIOの生まれた時代には『枯草熱』と呼ばれていたが、ここまで広まってはいなかった。
今年は特にひどいらしいな。夜でもマスクをつけた者が街に溢れている。換気や外出までままならないとは、厄介な事だな。まあ、このDIOには関係のない話だが。」
「……吸血鬼って花粉症にならないんですか、父さん。」
「ん?まあ、そもそも病そのものにかかることがないからな。老いも病も、不死身の吸血鬼には無縁のものよ。それがどうかしたか?ハルノ。」
「…………………………ちょっと僕も人間止めたいので石仮面貸して頂けますか。」
「突然どうした!?」
「今年から発症ですが、こんなにひどいとは思わなかった…。少し頭に骨針刺すだけで普通に呼吸が出来るようになれるのなら、もはや太陽に未練などありません……!」(目がマジ&鼻真っ赤)
「兄貴、終わったら次俺な。」
「ドナテロ!?お前まで何をッ!?」
「本当はもうちょっと年食って人間満喫してから、一気に若返って親父と同じ不老不死になってやろうと思ってたが、もういいや。今とっとと吸血鬼デビューするそして永遠にクソ花粉とおさらばする。」
「……ドナテロ、なにやら石仮面使う前から既に目が大分赤いようだが……。
お、落ち着くのだ二人とも。息子が私と同じ不死になるというのは喜ばしいが、流石にそんな一時の勢いで決断すると後できっと後悔するぞ。お前たち二人とも恐らく今病で冷静さを欠いているだろうし……。」
「父さんだってその場の勢いだったじゃないですか。」
「いや、それは……。
あ、テレンス!貴様も何か説得しろ、息子たちが花粉症辛さに吸血鬼に……。」
「……DIO様、僭越ながら私も人間を止めてよろしいでしょうか。」
「貴様もかッ!!」
(鼻が詰まると人は正気を失う……)
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2012年ジョジョの年が終わっても無駄家族の日常はまだまだ続くよ!