<四字熟語>
Q.好きな四字熟語を教えてください。
長男の場合:
「『疾風迅雷』、ですかね。」
「……それはあれか、組織乗っ取り的な意味でか?兄貴。」(←入団からボス討伐まで約一週間)
「それもありますけど、やはり行動の指針にしておいて損のない言葉ですよ。日本で言う『ハヤテのように現れて、ハヤテのごとく!去ってゆく』というやつです。」
「何かいろいろ混ざったような気もするけど、具体的にはどんな時に実践したんだよ。」
「タクシー詐欺のときとか。」
「………兄貴、主人公としてもう駄目じゃね?」
「そうですか?あ、あと『花鳥風月』という言葉も響きが好きですね。」
「うん、せめて先にそっちを言っておくべきだったな。」
次男の場合:
「『一攫千金』!!」(どやぁ)
「……………………………ヴェルサス。あなた人のこと言えないくらいの残念っぷりですよ。」
「あ、俺も好きだな。その言葉。」
「ちょっ、ディエゴまで。」
「あーやっぱディエゴも!?だよなぁ、いい響きだよなぁぁ〜。あと四字熟語じゃねぇけど、『濡れ手で粟』ってのもいいと思うんだよな。」
「ああー、わかるわかる。」
「………………残念な会話だ………。」
三男の場合:
「『風林火山』。」
「おお、リキエルらしいですね。」
「そ、そうかな。えへへ。俺の理想なんだよ。
風のように疾く、林のように静かに、炎のように勢いよく、そして山のように冷静沈着!」
「実際はパニック起こす癖にぃ―。」
「うっ、うるさいぞウンガロ!理想だって言ってるだろ、これからそうなるんだよ!
あ、あとついでに、嫌いな四字熟語は『暗中模索』な。」
「あー……成程。」
四男の場合:
「『魑魅魍魎』!」
「……………なんでだ?」
「いや、なんか字面がカッコイイから。」
「ヤンキーかテメェは!」
「まーボヘミアン・ラプソディっぽいっていう理由もあるんだけどさぁ〜。
あとは何と言っても、四つの文字に全部『鬼』っていう字が入ってるのがイカすと思わね?」
「お、本当だ。」
「確かにいいなー。鬼の入る字ってこんなに色々あったのか。」
「なんつーかさぁ〜、一つの文字が熟語で統一されているって時点でクールなのに、更にそれが『鬼』ってのがまたいいよなー。ミステリアスっつーか、ダークな雰囲気があるっつーか、なんかいい印象を受けるんだよな。」
「……それ絶対『吸血鬼』からの連想だろ……。お前ら4人とも、どうしてそうファザコン気味なのか………。」
(しょうがないんだよ、ディエゴ。もうそいつらずっとそんな感じだから。)
<四字熟語・2>
Q.好きな四字熟語を教えてください。
「それで、父さんはどうなんですか。」
「私か?やはり、あれだろうな。」
「?」
「天 上 天 下 唯 我 独 尊 。」
「………………………………父さん…………。」
「何か問題があったか?東洋の神が自分のことを表すために使った言葉だと聞いたのだが……。」
「色々突っ込みたいけどその前に、親父それ8文字。」
「ぬ!しまった、そうだったか……。では仕方がない、『御意見無用』ぐらいにしておこうか。」
「デコトラかよ………。」
「結局それも5文字だろうが、阿呆かお前は。」
「む……ではディエゴ、お前はどうなのだ。好きな言葉は?」
「え、俺か?んー、熟語……好きな………………『下剋上』かな。」
「……貴様も3文字ではないか。」
「あれ。」
「(同レベル…………。)」
「おお!今思いついたが『無駄無駄』なら4文字ではないか!」
「おおおっ!それだ!」
「……………親父もディエゴも………。」
(負けるな息子たち。)
<暑い>
「あーあっつ……あ、なぁ〜ディエゴー?な、ちょっと恐竜化してみてくんね?」
「ん?どうしたウンガロ、藪からスティックに。」
「うああっ、今のでもうかなり冷えた……。まあいいや。とにかく、ちょっとだけでいいから頼むって。なんなら尻尾だけとかでもいいから。」
「別にいいが…。」(しゅるり)
「おー。……(ぺた)……おおー!さっすが恐竜!やっぱひんやりしてるー!すげぇぜ変温動物!
おっしゃあ今年の夏は親父の気化冷凍法とディエゴの尻尾で乗り切れるぜぇーッ!(べたーー)」
「………………………。(←暑い)
てい。」(ぺいっ)
「あうっ。」
「こらディエゴッ!私のかわいい息子を尻尾で振り払うんじゃないッ!!」
(あの日DIO様ができなかったことを平然とやってのけるディエゴ!そこに痺れ(略))
<節電>
「今年の夏は節電が主流……それはいいんですが。」
「どーしたよ、兄貴。」
「この家…そもそもあまり電気使ってない気がしませんか?」
「………あれ。」
「そーいや電化製品ってそんなに見ねぇな…。えーっと、まず冷房はペットショップがいるし……。」
「確か掃除機もおいてないんだよな。」(←「餅」参照)
「そうそう。そーなると、なんか洗濯とかもヴァニラが洗濯板でやってそうな気がしてくるなぁ〜。」
「怖ぇ事言うなウンガロ……否定し切れねぇが……。
てことは、電気使ってんのはせいぜい照明だけってことか。うわー、今時エコな家だなー。」
「照明……………あったか?この家に……。廊下とか、せいぜい火が灯してあっただけのように思うのは、俺の記憶違いかな……。」
「え。」
「…………まさかこの家、電気自体引いてない………なんてことはないでしょうね……?」
「……ま、まっさかぁ……。いくら親父が19世紀の(元)人間だからって、そんな……。
「「「「……………………………。」」」」
「……それで確かめに来たと。お前達またそういうよくわからんことを考えて……。電気ぐらい、普通に引いてあるわ。」
「本当に?だって親父19世紀生まれだし、携帯もパソコンも未だに上手く使えてないし……。」
「19世紀後期のイギリス甘く見るな!その頃はもう電気も普及してたし街灯だってあった!」
「じゃ、この家にもちゃんと家電らしい家電があるというんですね?」
「家電も何も……ないと困るだろう。冷蔵庫とか。
そもそもお前たち、万一うちに電気が引いてなかったらテレンスが使うゲームやテレビをどう説明するのだ。」
「「「「あ。」」」」
(それにしてもDIOの館の照明の無さは異常。)
<かき氷>
「いちご。」
「ブルーハワイ。」
「みぞれ。」
「カルピス。」
「「「「…………………………。」」」」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
「ファイッ。」(カーン)
「今時いちごとか(以下略)」
「王道のよさってもんが(中略)ブルーとか人類の食いもんじゃ(略)」
「大体みぞれなんか単なる砂糖水じゃ(略)」
「そんなこと言ったらシロップなんてどうせ全部色違いの(略)」
「うおら全員表出ろやぁ!まとめて墜落させてやんよ!」
「上等です!年功序列という考え方を今日こそわからせてやりますよ弟ども!」
「うっせぇ一番年下が!兄貴面する暇があるならせいぜい首の後ろには気をつけるんだな!」
「久々に……発動させるしかねぇようだな……『ボヘミアン・ラプソディ』……!!」(ゴゴゴゴゴゴ)
「えーいもうお前達いい加減にしなさい!なんだこのすごいデジャヴ感!
アイス!貴様も煽るなと何度言ったらわかる!今貴様何のためらいもなくゴング鳴らしたろう!」
「はっ、申し訳ございません。」
「謝っているひまがあったら4人を止めろ!ええいディエゴ、お前も食べてないで説得に加わらんか!」
「そーだディエゴ!今年はディエゴがいるんじゃねーかッ!おいディエゴ、お前はどれなんだよ!」
「ていうか19世紀末ってかき氷とかあったのか…………………ッ!?」
ガリガリ、ガリガリゴリゴリガリ。
ボリボリボリボリボリボリボリボリボリ………。
「「「「…………………………………………。」」」」(ごくり)
ガリガリガリガリガリ……ごくん。
ざらら……がらがらがらん。(←皿に盛る音)
パクゥッ、ガリガリガリガリガリ……。
「ディエゴッ!」(ぺんっ)
「あいたっ。」
「製氷皿からっ、直接っ、食うなッ!!」(べしっ、べしっ)
「なんだよ、個人の自由だろ!どうせ涼を取る手段なんだから、俺の勝手だろう。」
「見た目が悪いのだ!第一キバを出すなッ!息子たちがまた怖がるだろうがッ!」
「い、いえあの父さん……僕ら、別に気にしませんから……。」
「そうだよな……。味云々以前に、まず俺らは氷を削って皿に盛るっていう共通点があるんだな。」
「それに、かき氷になんでいろんな味があるかって、自分の好みの味で食べるためだもんな……。」
「どれか一つしか認めないとか狭量な考え方だったな……。ごめんな兄貴、ヴェルサスリキエル、オレちょっと意固地になってたわ。」
「いや、僕こそ……。」
「……おおおおお……奇跡が。ディエゴ、よくやった。」
「は?」
(ちなみに、氷の供給源はお察しの通りペットショップです。)
<子供たちから見たお盆>(無駄家族以外も出演)
「この前お盆が過ぎたと思ったらもうお彼岸の季節かー。早いわねー。」
「そういえば徐倫、そちらの家では今年の『オボン』はどう過ごしたんですか?」
「うち?うちは例年通りよ。ふつーにひいひいひいおじいちゃんところに挨拶に行っただけ。
本来の形式ならあっちがあたしたちの家に来るんでしょうけど、やっぱ相手はお貴族様だしね。」
「あ、俺んちもそんな感じだな。なんか急に出来た親戚、っつーかご先祖様ってことで、ノリスケってじいさんに会いに行ったぜ。ってか、お盆ってこういうんじゃないよなぁ〜普通?」
「いいじゃないのよ、徐倫も仗助も。会いに行くなら相手は決まってるわけだし。うちなんか、父さんが色々殺しすぎたせいで誰が来るかロシアンルーレット状態よ。」
「そういえば、トリッシュは前回お祖母さんが来たんでしたっけ。今年はどうだったんですか?」
「ああ、今年はちゃんと母さんが来てくれたわ。もー父さんったら焦ったり喜んだり泣いたり死んだりでもう大騒ぎよ。」
「あはは、よかったじゃないの、楽しそうで。」
「まあね。……ただ、母さんに『今お付き合いしてる人はいないの?』ってきかれて、とっさに返事ができなかった……。うううう、ブチャラティの鈍感……!」
「まあまあ、今年こそは成就しますよ。僕らも応援しますから。」
「あー、そういやエルメェスも似たようなことあったって言ってたわ。
お姉さんが来てくれたんらしいんだけどさぁー、今付き合ってる彼氏について大反対されたって。『恋人がギャングなんて絶対認めません!』って。まぁ当人ギャングに殺された人だし、当然ちゃあ当然なんだけどさぁー。」
「ああー…大変ね。しかもお相手、ギャングどころか暗殺者だもの。同じ兄貴仲間とはいえ、そりゃ心配もされるわよ。」
「すげーカップルだな……。見てみたいよーな見たくねーよーな……。」
「それで、ジョルノの家ではどうだったの?なんか前はお父さんがすごいはりきってたらしいじゃない。逆ベクトルで。」
「それなんですけどね。今年は、我が家でも迎え火を焚いたんですよ。」
「ぇ、マジで?だってこないだはジョルノの父さん、徹底的に迎え火禁止状態だったんでしょ?なんで急に?」
「僕も最初はさっぱりわかりませんでしたよ。驚いたウンガロが口を滑らせたせいで、前回祖父ををかくまってたこともばれちゃうし。
てっきり和解する気なのかと思ったら、結局召喚してから三日間喧嘩しているだけで終わりましたし。」
「そりゃまた………ぶくくく。」
「笑い事じゃないですよ、仗助。三日間延々と『孫と会わせろやああああ』『会わせるものかあああああ』なんて攻防戦が繰り広げられちゃ、こっちもたまったものじゃないですよ。」
「あっははは!愛されてるじゃない、ジョルノ。で?なんでまた急にお父さん路線変更したわけ?」
「はい。今年は、他に……呼びたい人がいるから、って。」
「ふぅん……。あ、わかった。ジョルノのおばあちゃん、つまりDIOさんのお母さんでしょ!」
「と、僕も思ったんですけどね。」
「ええー?違うの?もう、勿体ぶらないでよ!」
「さて、どうしましょうか……。話したことがバレると、二人に恨まれそうなんですよねぇ。」
「ん?『二人』?」
同時刻、DIOの館。
「……おい。」
「ん?」
「……………礼なんか言わないからな。」
「……何のことだ?ディエゴ。」
「先月の……いや、もういい。」
「そうか。
……………『彼女』は、なんと言っていた?」
「……………幸せなら、それでいいと。
後悔しない生き方をして、今が幸せなら、それが俺の誇りなんだ、と。
……正直、今の生活が幸せなのかは、はっきり答えられなかった。……だが、悪くは、ないと……そう思っている。」
「……そうか。………ふふ。」
「………?なんだ。」
「いや、きっと同じことを言うのだろうと思っただけだ。……私の、母親も。」
(タイトルの『子供たち』は、最後の二人も含まれる)
<対面>
ドバダムッ!!
「おいっ!!ザ・ワールド貸せッ!!」
「ディエゴ、帰ってきて早々にどうした……。見ての通り、今読書中だから静かにしてほしいんだが。」
「いいからよこせッ!!くそっ、あの阿呆が……絶ッ対に喰い殺してやるッ!!」
「喰い殺すんだったら恐竜化の方が適切なんじゃナイノカー。(棒読み)」
「先にお前から殺してやろうか!!!(KUAAAAッ!)」
「なにをそう苛立っているのか…。で、外で一体何があったんだ?」
「……妙なやつに因縁つけられて、そのままスタンドバトルになった。結局距離を取った時点で追ってこなくなったが、何者なんだあいつ……というか、おい、話聞く気があるならまず本を離せ。」
「今主人公のフーなんとかが組織から任務を受けて出発するところだったというのに…。(パタム)
で?結局その敵に負けておめおめと逃げ帰ってきたと?全く、このDIOの名を受け継いでいながら情けない……。」
「別に継いだ覚えはないッ!それから負けたわけでもないぞッ!そもそも、ザ・ワールドさえ使えていればあんな奴に遅れを取るなど……。」
「挙句私のスタンドに頼るとは……全く、承太郎ではないが、やれやれだな。」
「だからッ!ザ・ワールドは俺のスタンドだとッ!」
「やかましい。負けて帰ってきた者の言い訳は聞かん。(ずばっ)まあ、貴様がやられる程度の能力者と言うなら気にはなるな。
それで、どんな相手にやられたのだ?恐らく近距離パワー型のスタンドだろうが、詳しい能力は?」
「………そこんとこだが、俺にもよくわからん。そもそもスタンド使いなのかどうか……。」
「はぁ?まさか貴様、スタンド使いでもない一般人にやられたのか?」
「いや、一般人でないことだけは確かだ。小動物で恐竜作ってもそいつが殴っただけで制御がきかなくなるし、攻撃の際には不自然にリーチが伸びた。ただ、何故かスタンドのビジョンが一度も見えなかった……。身一つで戦っているように見えたんだ。本体と一体化しているスタンドなのかもしれない。妙な呼吸もしていたし。」
「妙な呼吸…?……伸びるリーチ、動物の動きを操る……?どこかで聞き覚えのあるような……おいディエゴ、その能力者の特徴とかは……。」
「本体は、筋骨隆々の大男だったな。黒髪に緑の瞳……貴族風の服装で、正義面したような態度が鼻につく、いかにも坊ちゃん育ちて感じの…………おい、どうした?急に頭抱えて。」
「ディエゴ………ディエゴ、貴様それ……!!」
バァーーーン!!
「ディオーーーッ!!今しがた君に似た雰囲気の男と戦闘になって逃げられたんだけどもしかして君また何か関わってるんじゃって、やっぱりいたーーーー!!!」
「WRYYYYYッ!!貴様ら次から次へとォッ!!」
(天音様リクエスト『初対面のジョナサンとディエゴ』。結局対立しちゃうジョースター&ブランドー)
<発音>
「ショ…バナ、ハゥノ……?」
「シオバナ・ハルノ、ですよ。漢字で書くと『汐華 初流乃』と書きます。日本語の名前ですから、欧米の方にはどうも発音しづらいようです。
ですから、仲間内ではジョルノ・ジョバァーナと名乗っているんですよ。『初』という字が『ショ』とも読むので、そこからもじって。」
「大分無理やりだけどなー。でもま、兄貴の本名が言いづれえのは確かだし、ディエゴも無理せずジョルノって呼べばいーんじゃねぇかぁ?」
「………あいつはいつも、そっちで呼んでるだろ。」
「あいつ?ああ、父さんですか。まあ、ヴェルサスをドナテロと呼ぶのも父さんだけですしね。」
「…てか、親父はやけに発音キレイだよな。イギリス育ちのくせに……日本慣れしてんのか?
あ、なぁ親父−?ちょうどよかった、ひょっとして親父日本語詳しかったりすんのか?観光行ったりとかさぁー。」
「日本語どころか、中国語ヒンディー語ドイツ語フランス語アラビア語……主要国家の公用語になっている言語は、大体が話せるが。」
「え!!マジで!?」
「ふっふっ……私を誰だと思っている、ウンガロ。
世界各国で配下を集める為には私自らが出向かねばならんことも多いし、その際意思疎通には言葉が欠かせない。スタンド使いならばスタンドを介して会話することも可能だが、非スタンド使いともなるとそうもいかないからな。
まあ、日本語や朝鮮語のような特殊な例を除けば、大概は作りが似通っているからな。単語と法則さえ覚えれば後は楽なものだ。」
「うぉぉぉーーーッ!!スッゲェ親父ッ!!んじゃさ、何か日本語で喋ってみてくれよ!」
「ウンガロ、あなた日本語わかるんですか?自分で理解できない言語を話してもらったって無駄でしょう、無駄。
ということで父さん、僕一度父さんの話すイタリア語が聞いてみたいんですけど……。」
「あー兄貴ずりぃーー!」
「くそ、嫌味な野郎だ……。
…………………?なぁ、お前ら。ふと気になったんだが、そもそも今俺ら何語で話し……。」
『キング・クリムゾンッ!!』
「……ッ!?なッ、何だ今のはッ!!今一体何が起きた!?」(バッ)
「「((……あ、久々………。))」」
(漫画世界内は共通言語(通称「荒木語」)。無駄家族は英語圏のメンツが多いから英語で話してるかもだけど、ジョルノ英語苦手そうだしなぁ…)
<紅葉>
「うおおおお、すっげぇぇーーッ!!一面赤ッ!!」
「夕日の朱と紅葉の紅……美しいですね。こんなところで紅葉狩りができるなんて、寄り道もたまにはいいもの……。」
「おーっし一番いい枝ぶりのやつブチ折ろうか!」
「こらこらこらこらこらこらリキエル、よしなさい。
いいですか、紅葉狩りはあくまでも観賞して楽しむもの。酔っ払いの花見客じゃあるまいし、本当に狩ったら犯罪ですよ。」
「つってもよぉ〜、兄貴だって持って帰んだろ?……親父へのお土産。」
「……………………持って帰りますけど。
ああもう……仕方ないですね。いいですか、一本だけですよ。家で飾るためだけなんですから、それ以上あっても無駄……。」
「よっしゃぁぁーーーッんじゃ一番いい枝ぶりで葉の赤いやつ見つけて持ってきたやつが勝ちな!!」(ダッ)
「あっちょっ、待ちなさいヴェルサスッ!!違います一本てのは一人一本じゃなくて4人で一本であって……!こらリキエルもウンガロも待ちなさい!」
「あ、あと兄貴ィィー?兄貴は自作禁止なー。」
「しませんよッ!!」
(ナチュラル自然破壊。よい子も悪い子も真似は許可しない)
<焼き芋屋台>
――い〜しやぁ〜〜きいもぉ〜、おいもぉぉ〜……
「ッ兄貴!出たぞ、奴だッ!『怪焔王印』だッ!」
「来ましたね……今年も……。
極上の火の通り加減の焼き芋を載せ、しかし決して客に買わせるまいとするかのように現れては高速で消えてゆく伝説の焼き芋屋台『怪焔王印』……!だがッ!!今日こそは、手に入れてみせるッ!!
さぁ!行きますよザーボンさんドドリアさん!!」(ダッ)
「なんでフリーザ気取りなんだよッ!!」(ダッ)
「ちょっ待てオイ!どっちがザーボンでどっちがドドリアか先にはっきりさせてけ兄貴!!ちくしょうオレか、やっぱりオレがドドリアなのか!!」(泣きながらダッ)
――あっつあつ、ほっかほかぁ!焼きたておいもぉ……!
「待ちやが……っどわああああぁッ!!」
ゴッ!!
――おいもぉ〜……
「ど、ドップラー効果まで……ナメやがって……!」
「くっ……!かくなる上は向こうで待機しているリキエルに、運転手の体温を奪わせて足止めするしか……!」
「兄貴ー、リキエルから連絡。『運転手が人外でロッズが全然効かない』って電話の向こうで泣いてる。」
「くそッ、やっぱ俺が道路に大穴掘っておきゃよかった……。」
「そうだッ、ディエゴなら!大陸横断レースで優勝したディエゴとシルバーバレッドの無敵のコンビなら何とかしてくれる!!」
「悪いが、シルバーバレッドならトレーニング帰りで今寝ている。
………というか、お前らのその無駄な情熱はどこから来てるんだ……。」
「……もはや、ここまでか……!!」
「案ずるな……息子たちよ……。」(ザッ…)
「ッな、親父!?」
「まさか、吸血鬼の身体能力で直接……!?」
「いけません父さん!まだ日中です!」
「安心するがいい……私は動かない。だが、もうすでに戦いは終わっているのだ。お前たちが案ずる必要はどこにもない……。
…何故ならばッ!既にッ!!6人分の代金とかごを持たせたペットショップを派遣したからなァッ!」(ババーーン!)
「「「うおおおおおおおッ!!ペショ流石ーーーッ!」」」
「……………このノリに……ついていけない……!」(ぐったり)
(今回はなんか常識人苦労系ツッコミポジなディエゴ)
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ディエゴの立ち位置がなかなか定まらない……。
まぁ三兄弟が参戦した時もすんなり馴染んだわけじゃ………わけじゃ………………あれ、馴染んでたな。