<ブラザーズ・1>

「‥‥10歳離れた弟がいる生活って、どんな感じでしたか?」
「‥‥‥‥‥そうですねぇ‥‥私の場合は、最初はあまり弟という意識を持ちませんでしたね。年の差が大きいとつい親に近い心境になるようで、小さい頃はよく遊び相手になってやったり、親の代わりに面倒を見たりしていました。
 しかし、失礼ながら、ジョルノ様‥‥ジョルノ様のご事情と私の家庭ですと、年齢差は同じでも少々状況が異なるかと思うのですが‥‥。」
「‥‥まぁ、そうでしょうね。10歳『年上』の『弟』というのは滅多にない家庭事情だと、自分でも思います‥‥。
 すみません、ダニエルさん。少しでも参考にできれば、と思ったんです。何しろあの3人もなかなか一筋縄でいかないというか、兄として手を焼いているところが多くあるもので‥‥。」
「私も弟から時々メールで話を聞く程度ですが、時折喧嘩をするくらいでしょう。十分よい関係を築けておられると思いますがね。」(ニコリ)
「時折、といっても、意見の相違や衝突レベルなら結構な頻度ですよ。特にヴェルサスがいやに僕に突っかかってきて。
 テレンスさんとダニエルさんも、以前はいろいろあったようですが、今はきちんと兄弟として落ち着いた関係を築いているでしょう。けれど、ヴェルサス達と僕が将来そういう風になれる気が全くしないんですよ‥‥彼らが精神的にそれほど成熟するのが一体いつになるのやら‥‥。
 この間は、いっそもっと幼い時か、さもなきゃ生まれた時から一緒に暮らしていたら、もう少しお互い早いうちに理解し合えたんじゃないか、とも思ったんd‥‥。」
「変わりませんよ。」
「えっ。」
「何も、変わりません。」(にっこり)
「‥‥‥‥‥‥あの、ダニエルさん‥‥?」

「ああ、すみません。同じことを二度言うのは無駄なんですよね。
 けれど、大切なことなのでもう一度言いましょう。何一つ、変わりません。出会うのが成人後だろうと生まれた時からだろうと、持って生まれた性分は決して変わりません。
 ゲームオタクも人形フェチも、成るべくして成ったもの。無理に矯正しようと口を出せば、余計火に油を注ぐだけです。早いうちに『ああ、こいつはこういう人間なんだ』と諦めて受け入れてやるのが一番ですよ。
 むしろ、成人して人間性が完成してから出会えた方が、『もう変化の余地がない』と判断しやすくてよいと、私は思いますね。下手に幼い頃の姿や言動を覚えているせいで、癇癪を起こした時に要らぬ情けをかけてしまうようなこともない。
 それに、ヴェルサス様も『突っかかる』くらいなんでしょう。やることも些細な悪戯やいちゃもん程度、アバラを折りヘドを吐くまで殴ってくるわけでもない。十代の子供じゃあないんですから、向こうもある程度考えて、いわばじゃれているのだと思いますよ。
 なんだかんだ言っても、同じ家で暮らせるレベルなら大丈夫です。お互いで距離を取って連絡もメール程度、仕事の都合でも極力顔を合わせないように気を配っている‥‥なんてわけでもないのですから、十分に仲がよろしいと思いますよ。」(にっこり)

「‥‥‥‥‥‥‥重い‥‥ッ!!」



(Act3Freezeよりもずっしりと)









<買い物>(無駄家族以外も出演)

「この間娘が、誕生日プレゼントにアクセサリーがほしいと言い出してな。仕方なく買い物に付き合ったんだが。」
「ディアボロ、てめーの死因はたった一つだ。てめーは俺を怒らせた。」
「なんでだ!?」
「気にするな、ディアボロ。娘ともう何年も、一緒に買い物に行くどころかプレゼントをねだられることすらなくなった哀れな父親の、ただの醜い嫉妬だ。構わず続けろ。」
「ちょ、来るなスタプラ向けるな近寄るな‥‥!言っておくがな、娘と買い物なんて全くいいことなんかないぞ!?俺があの日どれほど‥‥!」
「まぁ、続けろとDIOは言ったが、既に大体オチは読めるがね‥‥。大方、延々店を梯子させられたとか、高価なものを何点も買わされたとか、持ち合わせが尽きて殺されたとか。」
「言っとくが、その程度の災難じゃ俺の怒りは解けねーぜ‥‥。そうだな、金が足りず品物をギれと命令された挙句、店員に密告されて抵抗も許されず袋叩きにされて殺された、レベルならまぁ勘弁してやらんこともない。」
「貴様の青春時代の三ページオラオラはいいとして‥‥ディアボロ、それでどうだったんだ。」

「‥‥『一人娘の誕生日に贈り物をしようって考えもないの?』等と生意気な口を聞くから、一体何を要求する気かと思ったら‥‥いざ店に着いたら、身の丈に合わないようなものばかり手に取ろうとする。
 子供だましの安い石のついたピアスやら、プラスチックかアクリルで固めたようなおもちゃじみたネックレスやら、いくらなんでも15の女が身につけていい物じゃあないだろう。だというのに平然と首にあてて『どう?』なんて尋ねてくる。
 頭に来たので、近場のヴェネツィアガラスの専門店に引っ張って行ってな。」
「お、おう。」
「宝石や金細工はまだ年に合わんし、価格が低くていいならせめて本物のほうがいいだろうと思っただけだ。
 で、髪と瞳の色に合うものを一点見繕ってやったら、今度は『こんな高いの受け取れない』と騒ぎ始める。言っておくが、その前に手に取っていた爪の先ほどの天然石がついた安いチェーンよりよっぽど適正な価格だ。
 長居もしたくなかったので半ば無理やり購入して店を出たのだが‥‥その場でつけさせたら、顔には合うのに服装と絶望的に合わなくて‥‥。やむなく、信用のおけるブティックまで娘を連行して、上から下まで着替えさせた。」
「ちょっ。」
「小娘にドレスまではまだ不要とおもったから、ただのシンプルなワンピースと薄手のカーディガンだが。
 で、最後に靴まで選んで履かせたら、あの娘‥‥試着室でしばらく黙った後、俺に向かってなんて言ったと思う?
 『普段網シャツなんか着てるくせに、なんで人に選ぶとこんなセンスいいのよ』などとぬかしたんだぞ!?それが一日中付き合ってやった父親に対して言う台詞か!?」

「よし、死ね。」
「だからなんでだッ!?よせ承太郎近寄るなッ!おいお前らも止めろッ!!」
「あー‥‥‥今のはディアボロが全面的に悪い。」
「うん、承太郎の味方などしてやりたくはないが、これは磔刑だ。」
「だから何故そうなるッ!?」
「愚痴に見せかけた自慢にしか聞こえなかったからな‥‥他にもいろいろとツッコミ所はあるが、まず君案外娘に甘いな。いくら一人娘といっても、誕生日に普通そこまでするか?」
「自慢のつもりも甘いつもりもないんだが‥‥娘とか父親云々以前に、女の記念日の贈り物に手を抜く奴は男として失格だろう。」
「妙なところでイタリア男的思考だった‥‥。」
「おいDIO、こいつにふさわしい処刑方法を考えるの手伝え。なんならナイフも貸せ300本ほど。」
「持ってるか阿呆、厨房に言え。
 フン、これだから承太郎、貴様は父として駄目なのだ。他者を蹴落とすことより、いかに自分を高めるかを考えねば成長はない。いくらディアボロを惨殺処刑しようと、貴様自身が変わらなければ娘と買い物に行くことなど永久にできんのだ!」
「グフォッ!(吐血)
 ‥‥テメェ、DIO‥‥今のは効いたぜ‥‥!大体テメェこそ息子と買い物なんぞ行くようなことがあるのかよ‥‥!?」
「フハハハハ!このDIOを見くびるなよ、この家庭放棄男が!息子達との買い物など、このDIOにとっては日常茶飯事よォ!
 しかも、うちの子達は皆心根が優しいのだ‥‥高価なものをねだるどころか、買い物中このDIOがいくら服や装飾品を買ってやろうと言っても、遠慮して受け取ろうとしない。それどころか、これが私に似合うだろうとかこういうデザインが好きだろうと言って、逆に私の衣類や小物を選んでくれたりするのだッ!
 どうだ、承太郎にディアボロ!これが父親としての格の差ッ!!これこそが理想の父の姿というものだッ!!WRYYYYYYYッ!!」
「(‥‥ああ、そうか‥‥こいつの壊滅的センスを穏便に回避する方法として‥‥。)」(↓ちら)
「(こいつの息子達‥‥ジョルノ・ジョバァーナも、意外に苦労してるんだな‥‥。)」(↑ちら、と目で会話)



一方、館にて。

「もしもし?急にどうしたんです、トリッシュ。」
『もしもし‥‥‥ねぇ、父親と買い物とか一緒に行ったりする?』
「まぁ、時々は。それが何か?」
『そう‥‥。で、その‥…‥‥父親の、ファッションセンスについて、悩んだことってある?ジョルノ‥‥。』
「しょっちゅうですが、それが何か?」



(トリッシュ誕記念。父のセンスが良くても微妙でも悩む子供達)









<梅雨の空>

どよん‥‥

「うわ、微妙な雲‥‥降るかなぁ、これ。ウンガロ、今日降水確率は?」
「待て今調べる‥‥40%だとさ。これまた微妙な数字だな‥‥折り畳みどこ仕舞ってたっけ、リキエルも一応持ってくかぁ?」
「あ、ちょっと待って。ヴェルサス今日先に出てたよな。傘立て、傘立て‥‥‥あっ!
 あいつ今日、傘持ってってない!折り畳みも置きっぱなしだ!」
「マジか!?じゃ今日確実降るじゃねえか!傘持ってこうぜ!」


「‥‥って感じで、今日の集中豪雨を無事回避したから兄貴にもぜひおすすめ。」
「リキエル、あなた‥‥いい方法見つけましたねぇ!
 成程、確かに先日ヴェルサスが悩んだ末に傘を持って出かけた日には、見事に快晴になりましたからね。これはこの時期、かなり精度の高い予測になりますよ。すごいじゃないですかリキエル、大発見ですよ!」
「へへ、だろぉ〜?」

「テメェら二人とも表出ろ埋める。」
「「あ。」」



(濡れ鼠次男、怒りの帰宅)









<親の欲目>

「このDIOとて、最初から息子たちの全てを受け入れていたわけではない。
 出会った当初は、気に食わん、かわいくない、思う通りにならないと、日々の言動や振る舞い、態度に苛立つこともあった。それでも、父として振る舞うと己で決めたからには、『この程度、可愛いものだ』と多少無理にでも思い込んで接してやらねばと、そう気負っていた時期もあった。
 だが‥‥今や、それが大分変わってきている。」
「‥‥‥具体的には、どう変わったんだ?」
「最近‥‥‥というか大分前からだが‥‥。」

ドドドドドドドドド‥‥

「‥‥‥‥‥親のひいき目を抜きにしても、ウンガロを見て、本気で愛らしいと感じる。」
「‥‥世界はそれをひいき目と呼ぶんだぜ。」
「理屈抜きで可愛いのだ‥‥!菓子を口に頬張っている時など天使かと見まがう‥‥!」
「確かにあいつは、色々食わせて腹いっぱいにさせてやりたい顔をしているが。」
「‥‥もはやこのDIOの息子に、顔面の優劣や順序など存在しないと思う‥‥スタンドの強さの概念と同じことなのだ。
 もうそれぞれハルノは美人でドナテロは凛々しく、リキエルは男前でウンガロが愛らしい担当で、それぞれ頂点に君臨しているという、ただそれだけの事なのだ‥‥!」
「落ち着け。
 まぁ‥‥なんだ。安心しろ。多分その病を発症してるのは、お前だけじゃない‥‥。」



(親馬鹿レベル依然成長性AのDIO様と、多少自覚症状アリのディエゴ)









<ポケット>

「俺さ、兄貴、最近ちゃんとポケットにタオルハンカチを入れとくようにしてるんだよ。いつ汗をかいても大丈夫なように。」
「ああ、良いことですね。(‥‥初歩的なエチケットではありますが)」
「だろぉ?
 でさ、こうやって普段から決まった場所に入れておくことで、いざ汗をかいた時にも焦らないですぐに拭くって動作に入りやすくなるんだ。だから、汗をかくことがパニックにつながりにくくなるってことで、こういう連続した動作を習慣づけることがパニックのスイッチを入りにくくする一つの‥‥‥。」(ごそ)

ごろり‥‥

「‥‥‥‥‥えっと‥‥‥。」
「‥‥‥で、ポケットに入れたまま、洗濯に出したわけですね。」
「‥‥‥‥‥この丸まり具合からして‥‥今週の洗濯当番はヌケサクだな。」
「自分の不注意をヌケサクのせいにしない。」
「はぁーい。」



(テレンスが当番の場合は、事前にちゃんと抜いて別に洗ってアイロンがけもしてくれる)









<ポケット・2>

「ポケットの中身ぃ?んー‥‥。(ごそごそ)
 ‥‥お、飴いっこあった。いる?兄貴。」
「あ、クリームブリュレ味‥‥‥いただきます。」
「ほい。」

「はぁ?ポケットォ?
 なに言い出すかと思ったら‥‥普段入れるもんなんざせいぜい‥‥(ごそ)‥‥携帯ぐらいだな。」
「ああ、あの二つ折りでさえないやつ。あれなら入るもんな。
 俺、こないだスマホにしたからもうポケットに入らないぜ?」(←ちょっとどやぁ)
「うるせーリキエル、テメェのポケットに土詰めてやろうか。」
「地味な嫌がらせ!!」


「あとは親父だけど‥‥親父のズボンってあれ、ポケットあんのか?」
「あるんじゃないかな、多分‥‥ほら、前の部分の黒いとことか。」
「あんな場所に物詰める親父を俺は父親と認めねぇ。」
「‥‥だな。」
「大丈夫ですよ。ズボンはともかく上着部分なら、大量のナイフを隠し持てる程度の収納スペースがあるようですから。」
「ああーー。」



(時を止めて取り出してベルトや指にはさんだにしても、取り出すまでの一瞬は服のどこかに隠していたわけだから)









<ポケット・3>

「あ、忘れてた。
 そういやさっきの話、兄貴はどうなんだよ、ポケット。」
「僕ですか?」
「そう。何か入れてるのか?それとも胸元の方?」
「いや入れませんよ胸には。肌に当たるじゃないですか。
 ええと、僕も今日は携帯くらいですね。ヴェルサスと同じで。あとは、さっきウンガロにもらった飴の包み紙。」
「ええー、ギャングボスなんだし、銃の一挺くらい持ち歩いてたりとかしないのか?いいのかよそれで。」
「スタンドがあるなら不要でしょう。仕事の時はミスタもいますし。
 あとは、せいぜい‥‥‥(ごそ)‥‥‥‥‥あれ。」
「?どうかした?」
「ええと、前は確か‥‥あれ、いつ取り出したんだっけ、それともまさか落として‥‥‥あの、写真入れが。」
「写真入れ?」
「ええ、中に、その‥‥‥‥‥‥あ。」


 そうだ。思い出した。

 随分前に、部屋の引き出しに仕舞ったんだ。
 持っているのを見つかったら、恥ずかしいと思ったから。
 弟達や、何より、父本人に。

 すっかり忘れていた。
 以前は、毎日持ち歩いて、ことあるごとに取り出して眺めていたのに。


「‥‥‥っふふ、ふふふふふ‥‥‥!」
「えっちょっ、兄貴どうした?何急にツボに入ったみたいに‥‥写真入れがどうしたんだよ?」
「いえ、すみませんリキエル、なんでも‥‥ふふ、ありません。
 そうですよね‥‥毎日、本人の顔見ていたら、そりゃあ必要なくなりますよね。」
「は?」



(『代用品』が不要になるとき)









<犬派・猫派>

「犬はもとより嫌いだが、だからと言って別に猫が特別好きというわけでもない。犬派だの猫派だの、物事を二分して無駄に騒ぎ立てるのは人間の愚かな‥‥‥まぁ、しいて挙げるならば鳥派だな。」
(フフン、と得意げな笑みのペット・ショップ)

「そもそも、小動物自体あまり興味がない。あんな愛玩しかできないような奴、利用価値がないだろ。
 従わせろ、というなら別に何であろうと構わないが、せいぜい芸を仕込む程度が関の山‥‥‥まあ、言うまでもないが一つ選ぶなら馬派だ。」
(ブルルイ、と照れたように鼻を振るシルバー・バレット)


「親父たちわかりやすいなぁぁ〜。」
「俺も、犬も猫もどっちも好きじゃないんだよなぁ‥‥。犬は急に吠えるし、猫は猫で暗がりから急に現れるから、バイクで避けようとして横転したことあるし。」
「え、リキエルてっきり牛派かと思ってたオレ。」
「服の柄だけで判断したろそれ!?」
「能力でよく生み出して使うのは主に魚とか虫とか植物ですが、別に好きだからというわけでも‥‥あとは蛇とか、カエルとか‥‥‥‥うーん、面倒なので、亀派で。」
「そもそも動物全般好きじゃあねえんだよ‥‥ガキと一緒で、頭空っぽな分次に何してくるか予測つかねぇところが特にイヤっつーか‥‥(ポン)あん?」(振り返る)

「よろしければ、ヴェルサス様‥‥‥ご一緒にいかがでしょうか?人形派。(ニコォッ)
 お好きにカスタマイズできますし、刃向うことも逃げ出すこともございません。動物と違って、言葉も通じますから、おしゃべりも楽しいですよ‥‥?」
「‥‥え、遠慮しとく‥‥!」



(ちなみに言わずもがな、ヴァニラはDIO派)









<ハミング>(他作品ネタ有)

「〜〜〜♪」

(お、兄貴‥‥仕事一区切りついておやつタイムかな。オレもなんか食おっかなぁぁ〜。
 しっかし、珍しいくらい上機嫌だな。いわゆる『歌でもひとつ歌いたいようなイイ気分』ってやつか‥‥?)

「〜〜〜♪
 ‥‥スプンでつつけば震えるー、黄色いーそなた〜♪」(小声)
「!?」
「♪まろとー、そなたのー、秘密ーのー‥‥。」

「「かーいわ〜♪」」(←ハモリ)

「ッ!!!???(バッ!!)‥‥‥!!!!!」
「‥‥ンな赤くならんでも‥‥。(つられて照)」
「‥‥‥ウンガロ‥‥‥いくらで、黙っていますか?」
「よそうぜギャング思考。
 あー、んじゃ、金とかいいから、プリンもう一個とってきてくれよ。オレも食う。」



(長男、不覚のプリン賛歌)









<精霊馬>(他作品ネタあり)

「兄貴!はいこれ、きゅうりとナス!
 ヴァニラにさっき買ってきてもらったから、各三頭ずつくらい頼んだぜ!」
「待ちなさいリキエル、精霊馬とはそういうものでは‥‥そもそも僕のGEは小動物や虫や植物は生み出せても流石に大型動物はちょっと‥‥それ以前に貴方一体、誰を迎えるつもりなんですか。」
「そりゃ‥‥父さんとディエゴの母親、あと念のためじーさんの分もいるかなって。合計三人分。」
「‥‥‥父さんは少し嫌がりそうですがね、最後の人で。
 しかし、自分の母親とかはいいんですか。」
「いや、そんな顔も知らない人は別に。兄貴こそ、自分の母親とか呼びたいのか?」
「‥‥‥まぁ、確かに来られても困りますね。」

「おいリキエル何やってんだ早く厨房来い!兄貴も!
 今ウンガロがきゅうりで戦闘馬車チャリオット作ってんぞ!」
「マジで!?見に行く見に行く!」
「スゲェぞ色々と。テレンスも馬の鞍とか飾り布とかつけてるし、ディエゴは横で馬の造形について指導してるし、親父は冷蔵庫からオクラだのゴーヤだのブロッコリーだの取り出して参戦しようとしてる。そっち止めんのも手伝え。」
「ブロッコリーで何を生み出す気ですか父さんは!?」



(ブロッコリー(高速回転)はおそらくダリオ用にされる)










    


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 アニメがッ、終わろうともッ、無駄家族の日常を量産するのをやめないッ!!