<笑顔>
「ほら、全員テレンスのほうを見ろ。」
「「「「はーい。」」」」
「はい、それじゃー撮りますよー。あ、リキエル様、もうちょっと内側に寄って下さい。・・・・はい、OKです。
では、いきますよー。皆様、笑ってー。」
「(ニヤッ)」(タクシー詐欺時の悪人面)
「グフッ。」(悪人面2)
「・・・・・・・・・・。」(口の端吊り上げただけ)
「(ニタァ)」(爬虫類顔)
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・どうしたのだ、テレンス。何故うずくまる。シャッターも押さずに。」
「・・・・・・・・・・・・・・・DIO様・・・・・・・・・・・延期しましょう、延期。」
「何ィ!?せっかくの家族全員そろった初の記念撮影なのだぞ!?」
「お願いします・・・・・・・・!このままでは多分この写真、絶対黒歴史になります・・・・・・・・っ!」(涙)
(基本スタイルは皆(一人を除いて)イケメンなのに・・・・)
<練習>
「いいですか、こういう事は日々の積み重ねが一番重要です。日頃から多用してこそ、肝心な時にその言葉が光るんですよ。
ここぞという時だけ使おうとして、うっかり噛んだりでもしたらそれこそ大惨事です。そういうことがないように、今のうちにキチンと予行しておくことが必要だという事です。わかりますか?」
「・・・・・・・・なぁ、兄貴・・・・・・・。それ、本当にどぉしてもやらなきゃ駄目なもんなのか?」
「当然です。一応ここのタイトルは『無駄家族』なんですよ?
じゃ、僕がまず手本を見せますから、後に続いてやってみて下さい。
せーの・・・・・・・っ!
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!!」
「ムダムダムダムラ・・・・・ッ!ムダムルァ・・・・ッ!・・・・ムドァ・・・・ッ!」
「ムダムダムダムダムダウダウダウダ・・・・・!」
「ムダムダムグァヴェガァァァッ!!?」(ブシュウゥゥゥッ)
「あー、ウンガロ。舌噛み切りましたね?仕方ないなぁ、ちょっと待って下さい。今新しい舌を作りますから。」
「・・・・・・・・・・ハルノ。もうよしなさい、犠牲が多すぎる。
そして万一モノにしたところで、ラッシュができるような人型スタンドを持つのは、私とお前以外ではドナテロだけだ。」
「えー?仕方ありませんねぇ・・・・・・。それじゃあ、正しい無駄無駄講座は今回で終了という事で、明日からはWRYYYYYYYYの練習を・・・・・・。」
「・・・・・・・・よしなさいったら。」
(頑張ればリキエルも出来るはず。ロッズラッシュ!)
<Quesution>
「・・・・すげー傷・・・・・・。一周してるじゃねーかよ。よく生きてたな、親父。どんな奴につけられたんだ?」
「・・・・・・自分で切り落としたのだが。」
「え、リストカットならぬネックカット?どんな思い切った自殺だよ。」
「な、親父、口開けてくれよ、口。・・・・・・うおおー!本当に牙だ、すげぇ!それで血ぃ吸うんだよな、ブスッ!って。」
「いや・・・・・・吸血は大体、指先から行う。」
「ええー?なんだよそれぇー。だってさぁ、首筋とかに噛み付くためにトガってんじゃねぇのか、それ?じゃあ何のための牙なんだよ。」
「そう言われてもなぁ・・・・。」
「そうですよね。石仮面が脳に影響を及ぼし、血液を作り変えたり回復力が高められたりするのはまぁ理解できなくもないんですけど、その他の効果として牙が伸びたり瞳が紅くなったりするというのはどういう原理なんでしょう。そもそも瞳っていうのは眼球内の虹彩のメラニン色素の量によって色が変わるもので、赤い瞳とは色素異常によって虹彩のメラニン色素量が極端に少ないために体内の血液の色が透けてそう見えているわけだから、脳の性質が変化したからって瞳の色まで変わるとは到底思えないんですが。」
「し、知らん知らんそんなことまで!仮面の製作者に聞け、製作者に!」
「・・・・あ、父さん、耳に三つもほくろがある・・・・。生まれつきか?これ。反対の耳には?」
(し、質問数が・・・・4倍になった、だと・・・・!?)
(お父さん更に質問攻め。)
<年長組、二人っきり>
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
「(くそっ、睨んでやがる・・・・・・・・イライラするぜ、全くよぉ。
大体、なんなんだ?コイツは。ガキのくせに、兄だとか言って偉そうにしやがって・・・・・・こいつだって、ここで暮らし始めたのはつい最近のはずだろ?俺らよりも少しばかり早かったからって、何が違うって言うんだ・・・・・。
他の二人は『兄貴』なんて呼んでるが、冗談じゃねぇぜ・・・・俺より10も下のガキを兄なんて呼べるかよ・・・・。)」
「(参ったな・・・・どうやら、完全に敵意をもたれているらしい。母親は違えど、血の繋がった兄弟であることに変わりはないのだから、できれば分かり合いたいところなんだけど・・・・・・。ただ、なにか話そうにも、僕は彼のことをほとんど知らないわけだからなぁ。
・・・・あ、そうか。それは相手も同じなんだから、まずは僕の事を色々知ってもらえば・・・・・・。)」
「(こうなったら、とことん立場ってものをコイツにわからせてやる・・・・・・俺がムショ帰りの強盗犯って知れば、少しは態度改めるってもんだろ・・・・・・)なぁ、てめぇ、ここに来る前は何してたんだ?」
「え?え、えと、ギャングですよ。まぁ、今もやってますけど。」
「ギャングだぁ?その年で?どうせ入りたての下っ端だろ。」
「いえ、ボスです。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え。」
「まぁ、入ったのは確かに最近なんですけど、入団してから10日くらいで前ボスを倒して組織を丸ごと乗っ取ることに成功したんですよ。それで、今はその時のチームの仲間と一緒に組織運営とか、他所のギャングと抗争やったりしてます。
結構忙しいんですよ?なにしろイタリア中のギャングをまとめなくちゃいけないし、人手は常に足りてないし。ま、何で足りないかっていったら、前ボスを倒す時ついでに僕らがあらかた殲滅しちゃったせいなんですけどね、あははは。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・。(・・・・ちょっと、冗談めかしすぎちゃったかな?でも、僕いつも堅苦しいっていうか、多少ユーモアが足りないらしいし、とにかくこれで少しは僕のことを理解して、打ち解けてくれるかも・・・・・・)」(チラリ)
「・・・・・・・・・・・(ガバッ!)調子こいてすんませんっしたーーーッ!!兄貴と呼ばせてくださいッ!!」
「ええええっ!?何故土下座!?」
(ある意味、すげぇ正しく理解しました)
<就職>
「・・・・・・そういえば、お前たち三人、もうそろそろ定職につく気はないのか。」
「あああああっ!!まぶたが、まぶたが降りてくるッ!」
「ヤクの禁断症状がぁぁぁぁっ!!」
「ゆっくりしすぎたこの結果ぁぁぁっ!!」
「・・・・・・・・お前ら・・・・。
別に、真っ当な場所で真面目に働け、とまでは言わんが、多少外に出るくらいはした方がいいと思うぞ。おお、そうだ。ハルノの組織ならどうだ?ギャングならばなかなか向いているかもしれん。ちょうどスタンド使いが足りなかったのだろう?」
「ええー?別に、僕は構いませんけど、あんまりお勧めはできませんよ。入団前から頬を舐められたり、先輩からスカトロプレイを強制されたり、用の最中にトイレのドアを開けさせたりと、結構セクハラの多い職場ですから。」
「・・・・・・・・・・確か、兄貴の職場って、女ほぼゼロのガチホモ大量生産組織・・・・・・・。」
「俺、もうしばらくモラトリアムを続行するわ・・・・。」
(全て真実なのが恐ろしい)
<聖夜・準備編>
「・・・・・・・・・・親父、やっぱ俺らのことナメてんじゃねぇか?ったく・・・・。」
「まぁまぁ、父さんも子供とクリスマスを過ごすのは初めてなんですから。」
「っつったって、兄貴はともかく俺らはもう全員20代だぜ?なのにサンタとか・・・・しかも、レターセットまで・・・・・・。」
「父さんの中で、俺たちって何歳に見えてるんだろうな・・・・。まあ、120歳に比べたら23歳なんてまだまだガキなのかもしれないけど。」
「なぁなぁ、これにさ、『幸せ』とか『覚悟』とか、『天国』って書いたら、どうなると思う?親父、何持ってくるかな?」
「よしましょうよ、ウンガロ。本当にとんでもないものを持ってきかねない。それにしても、弱ったな。今のところ特に欲しいものはないし・・・・。」
「兄貴・・・・・・まさか付き合う気か?こんなもんに。」
「ヴェルサスは書かないんですか。」
「ったり前だろ?ムカつかねぇのか?こんなガキ扱いされてよぉ。腹が立たねぇのかよ?」
「別に、そこまで目くじら立てる必要でもないでしょう。父さんも多分、家族で過ごすクリスマスに色々夢を詰め込みたいだけなんですよ。
だったら、初回くらい付き合ってあげれば多少は気が済むだろうし、その先もまだ続けるようであれば改めて文句を言えばいいだけです。話が通じずとも、全員でシカトすればいくら父さんでも分からないわけはないでしょうし。
別に父さんも、僕らを子ども扱いしたいわけじゃなくて、単に年相当の対応というものがまだ掴めてないだけでしょうからね。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・凄ぇな、兄貴・・・・・・。実の父親にそこまで冷たい対応とるか、普通・・・・・・・。」
「仕方ないでしょう。とにかく、今年くらいは僕らが一歩大人になって・・・・。」
「・・・・・あれ?なぁ、兄貴、ヴェルサス。この便箋、2枚入ってるぜ?」
「え?」
「ほら、2枚目の方は、何か書いてある・・・・・・・・。」
「あん?どれ・・・・。」
『・・・・・・なお、クリスマスイヴの料理、及びケーキについて何か希望がある場合、こちらの便箋に書くように。 父』
「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」」」」
で。
「チョコレートです!ここだけは譲れません!トップス&サ○ソンのチョコケーキです!」
「アイスケーキ、ってあるだろ?アイスとケーキが一体になったっていうあれ・・・・・あれ前から一度食べてみたいと思って・・・・・。」
「基本はブッシュ・ド・ノエルだろーがッ!てめーら、クリスマスナメてんのかぁ!?」
「・・・・オレ、昔っから家族で七面鳥切り分けるクリスマスに憧れてたんだよなぁ・・・・!」
(お前ら、どこが大人だ。)
<聖夜・準備編2>(父side)
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くっ・・・・・・(ガクリ)・・・・・・・・・・・・似合わん・・・・っ!!」
「DIO様!お気を確かに!大丈夫です、帽子で髪を完全に隠して髭で口元を覆えば、なんとか!」
「せめて、色を金か黄色になされては・・・・。」
「それでは何がなんだかわからんっ!!ええい、やはりプッチに頼むべきだったか・・・・しかし、24日は神父にとって色々忙しいようだし、何より情報によればこれは父親としての義務であるらしいし・・・・・・・・・・・・WRYYYY!一体どうすれば・・・・・・!?」
「・・・・というかDIO様、眠っている間に時止め使ってプレゼントを置かれるつもりならば、見られる心配もないのですし衣装は別段必要ないのでは・・・・・・?」
(あっ!ヴァニラが初めて(一言)喋った!)
<聖夜・準備編3>
「無駄無駄無駄ァッ!!」(ドゴォッ!!)
・・・・・・・・ボゴッ。
ニョキ、ニョキニョキめきめきめきごきごきズゴゴゴゴ・・・・。
「おおー。」
「・・・・・・大体こんなものですかね、大きさとしては。」
「うむ、そうだな。・・・・・・しかし、見事に巨大に育ったものだな。
これでは、天辺の星をつけるには梯子が要るだろうな。電飾も、長さは多分足りるだろうが、巻くのがなかなか面倒そうだし・・・・・・。」
「星は生命を与えて鳥にして、天辺にとまらせてから元の星に戻しましょう。電飾も、大蛇にして自ら樹に巻きつかせれば楽ですよ?」
「おお!なるほど。流石だな。」
「ちくしょう!!俺だって、俺だって!!」(涙)
「兄貴能力応用利かせすぎだろーがッ!!主人公だからってハバきかせてんじゃねーぞこの野郎!?」
「こうなったらオレちょっとスノーマン召喚してくるわ!!」(ダッ)
(とりあえず何はともあれ、まずは誰かウンガロを止めろ。)
<呼び方2>
「ドナテロ。」
「・・・・・・・・・なぁ、親父。・・・・その、『ヴェルサス』でいいよ、別に。」
「何故だ?お前の名はドナテロ・ヴェルサスだろう。息子の事をわざわざ姓で呼ぶ親などいるものか。」
「そうだけどさ・・・・・・親父の姓は別なんだろ?兄貴も違うらしいし。なら、『ヴェルサス』でも十分通じるじゃねぇか。そっちの方が呼ばれなれてるっつーか、気が楽なんだよ。
・・・・・・・・・・それに、あんま、自分の名って好きじゃねぇし。」
優しい声で呼ばれたことなんて、一度もない。
それならば、そんな名前なんていらないと思ったんだ。
「・・・・・・・・・・・・。」
「だから、さ。『ヴェルサス』で・・・・・・。」
「・・・・・・お前がそうして欲しいと望むのであれば、私は別にかまわない。だがな、ドナテロ。」
「だから・・・・・・・・。」
「お前の姓はお前の親のものでもあるが、お前の名はお前だけのものだ。」
「・・・・・・・・・・・・・・!」
「お前に名をつけた当人である親を疎んでいるのであれば、名ではなく姓を捨てろ。お前にとって害となるような者と家族であったことに嫌悪を感じているならば、そんなものは切り捨ててしまえ。そんなことで、お前の本質は変わらない。」
なぜなら、私もそうだったから。
この身に流れる血を全て作り変えたあの日から、あの男と同じ姓を使うのを止めたから。
「お前は私の息子だ。別の者と家族だった過去など、忘れてしまえ。そうしたら、残ったお前本来の名で、私はお前のことを呼ぼう。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「なぁ、ドナテロ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんだよ、親父。」
(時々予告もなくギャグ抜きをUPするという罠。)
<匂い>
バタン!
「こら、ウンガロ!また廊下でネズミー共が大行進しているぞ!許可なくスタンドを発動するなと、いつも言っているだろうが!」
「あ〜?・・・・悪ぃ、親父・・・・・・。」
「全く・・・・お前のボヘミアン・ラプソディーは効果範囲が広いんだから、あまり軽々しく使ってはいかんとあれほど・・・・・・・・(ピタリ)。」
「・・・・・・?親父?」
「(クン、クンクン・・・・)・・・・・・・・ウンガロ。お前・・・・・・また 、やったな ?」
「え゛。」
「・・・・だからスタンドが勝手に発動していたのか・・・・・・・・私はあの白い粉が嫌いだと、前にも言ったよなぁ・・・・・・・・。」
「な、何の話だよ。オレ、あの、注射器とかも、全部捨てたし・・・・・・。」
「(クン)・・・・・・腕にアルミ箔を巻いて、その上で薬を燃やして煙を吸ったな。身体に痕が残りにくい方法だが、匂いがまだ微かに部屋に残っている。お前のことだからまだ何処かにストックがあるのだろう。(クン、クン・・・・・)・・・・・・・・・・その棚の裏か。」
「げ。」
「出せ。全て没収だ。後でヴァニラにガオンさせる。」
「うううう・・・・・・・つーか、よくわかったな、親父。匂いだけで。」
「吸血鬼のスペックを見くびるんじゃない。視覚はザ・ワールドの観察眼からも保証済だが、その他にも聴覚、嗅覚においても人間の数倍は優れているのだ。」
「・・・・・・・・なんか、さ。」
「なんだ。」
「鼻が利いて耳がいいって・・・・・・・・親父、なんか、犬みてぇ。」(ボソリ)
「っ・・・・・・・・!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・!!
「な、何!?ちょ、オレ今なんかマズいこと言った!?え!?」
「(息子に手は上げない・・・・・・息子に手は、上げないっ・・・・!)」
(地雷踏まれても必死にこらえるお父さんDIO様、超頑張れ。)
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長男ジョルノ、次男ウェルサス、三男リキエル、四男ウンガロ。
しかし、混部の宿命、年代の差を乗り越える方法がどうしてもわからなかったため、全員登場した時の年齢そのままでの出演となっております。よって長男坊は次男の10歳年下。(笑)