<食事事情>
「・・・・・・・・テレンス。私の皿にこれを入れるなと言っているだろう。」
「はっ、申し訳ございません。すぐにお取替えいたします。」
「父さん、偏食は良くないですよ。120歳にもなってみっとも・・・・・・あれ、タコのサラダじゃないですか。食べないんですか?」
「デビルフィッシュ・・・・・・・。」
「食べないんだったらください。好物なんです。」
「・・・・・・第一、私は吸血鬼なのだぞ。人の食べ物や酒が食べれんわけではないが、しかし腹を満たすためにはやはり・・・・・・。」
「仕方がない人ですねぇ。テレンスさん、ちょっとコップに水もって来て下さい。」
「かしこまりました。」
コトリ。
「どうぞ。」
「ありがとうございます。で、これを・・・・・無駄ァッ。」
ゴヅッ。
「はい、中の水に命を与えました。どうぞ、父さん。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・人口血・・・・・・・・・・・・・・。」
(黄金の精神を持つジョルノの目の黒いうちは(青だけど)生き血など飲ませません)
<スタンド考察>
ゴールド・エクスペリエンス:破壊力C、スピードA、射程距離E(2M)、精密動作C、持続力D、成長性A
ザ・ワールド:破壊力A、スピードA、射程距離C(10M)、精密動作B、持続力A、成長性B
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ううむ。」
「・・・・何が言いたいんですか。」
「いや、別に・・・・・。あ、射程距離に関してはおそらく気にすることはない。同じく2Mのスター・プラチナがCだったから、多分部によってある程度異なるのだろう。」
「なるほど。まぁ別にいいんですけど。気にしていませんし。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・なぁ。多少・・・・筋トレでもしてみるか?」
「拒否します。」
「いや、この最強スタンドの使い手DIOの息子でありながら、流石にこのパラメーターはちょっといくらなんでも・・・・・・。」
「スタンドに強い弱いの概念は無いんでしょうが。第一最強って、ほぼオールAのスター・プラチナに実戦でもパラメーター的にも完全敗北してるじゃないですか、ザ・ワールド。」
「・・・・・・・・そういうところについては触れるんじゃない。」
(ちなみにレクイエム化したらパラメーター全て「なし」になります)
<続・スタンド考察>
「まぁ、あれだ。破壊力精密動作Cにもかかわらず、なかなか強力なスタンドではあるしな。流石は私の息子だ。」
「別に、父さんの息子であることは関係ないでしょう。とりたてて能力にも共通点はありませんし。
僕は時間操作系ではないし、スタンドビジョンでも、似ているのなんて金色っぽいところだけじゃないですか。」
「何を言う、スタンド同士で考えるのではなく、私自身とお前の使える能力で比較してみろ。『生命を生み出す』という所から、『どれだけ攻撃を受けようとも傷を完全に癒せる』や、お前の場合は多少例外的な状況ではあったが『死者を蘇らせる』とか、あるいは『決して死なない者を作り出すことが出来る』など・・・・・・・・どれも、ジョースター共には成し得なかった事だ。」
「ディアボロは別に、『死なない』訳じゃなくて『死に切れない』だけですけどね。」
「しかし、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムというのも、なかなか興味深いスタンドではあるな。能力が多少抽象的ではあるが・・・・・・。
最終決戦のあの描写から見ると、レクイエムというものがまるで時の世界に入門した、時間を戻すことの出来る能力というようにも見えるが、そうではない。ディアボロがエピタフによって見た、ハルノの胸をえぐり殺すという未来は紛れもなく既に決定された事実であり、これから起こるはずの真実であった。しかし、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの『真実に到達させない』という能力により、その未来は無効化された・・・・・・否定されたのだ。それ故に、ハルノの死という真実に到達させるような要素、すなわちキング・クリムゾンによって消し飛ばされた時間に起こったことを全てゼロに戻し、その事実に届かないようにした、というところか。
そしてハルノが死ぬという未来は消え、代わりにディアボロの敗北という結末に未来は書き換えられた。しかし、レクイエムはその『ディアボロの死』という真実さえ否定した。そしてその未来の代わりとなる未来、書き換えられるような未来は存在せず、そのため未来はいつまでもディアボロが死ぬという真実に向かい続けるが、到達することは決して許可されず、無限に死への道を繰り返している、という訳なのだろうな。
しかし、二人の真実の否定のされ方が違う、という疑問点もあるな。すなわちハルノの真実が死から勝利に書き換えられたその原因、そしてディアボロの未来が同じように書き換えられなかった理由など、不可解な点はいくつか残っている。だがまぁ、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムはハルノの意思によって発現した、ハルノを守護するためのスタンドなのだから、その程度はルール違反には入らんだろう。
なんにせよ、過程を吹き飛ばし結果のみをその場に残すキング・クリムゾンに対して、その結果自体をゼロへと戻し書き換えてしまうゴールド・エクスペリエンス・レクイエムとは、まさに乗り越えるに相応しい能力だったろうな。時間操作系をも超越した、いわば運命操作系とでも呼べる代物だろう。なぁ、ハルノ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハルノ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・おい、どうしたハルノ、お前・・・・・・・・・・なんか、コロネから煙が出てないか。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」(処理容量オーバー)
(まだ15歳なんだから、いくらなんでも800字越えの長文は無茶ってもんですよスタンド博士様。)
<勉強>
「・・・・・・で、この値を全て足して、均等に割るわけだ。」
「はい。」
「更に、出てきた数に先ほどの割合をそれぞれ掛けて・・・・・・・・そうそう。で、その人数分掛ければいい。あ、こら、最初にAの分を引いておかないといかんだろうが、全体から。」
「あ、そうでした。」
「そこを抜かすと全ての値が変わってきてしまうからな、気をつけろ。それから、このBだけは例外として50を加える。・・・・・・・・どうだ、出来たか?よし、では実際に図に表してみろ。恐らく、どこにも余剰は出ないはずだ。」
「はい。」
「DIO様、お茶をお持ちいたしました。」
「ああ、そこに置いておけ。」
「はい。・・・・・・・・・・いや、しかし、人というものは分からないものですね。私もDIO様にお仕えして長いですが、まさかDIO様がご自分の息子の勉強を見て差し上げるなどという光景が見られる日が来ようとは・・・・・・!あ、すいません、涙が・・・・・・。」
「テレンス、先程から何の話をしている。」
「・・・・は?いえ、ですから・・・・・・。」
「・・・・あ!出来ました、父さん。本当に全ての縄張りが隙間なく各チームに分配されてます。」
「だろう?で、チームごとの報酬のほうは、さっきの割合に対しての逆数を目安にするのだ。要は、報酬と縄張りの割合を掛けた時1以上にならない程度に調節すればいい。
土地も金も両方手にした者は、己を過信し反逆に走りやすいからな。適度にどちらか一方を削れ。」
「はい。で、そうなると、チームのそれぞれの担当場所は、信頼できる順にAの本アジトに近く・・・・。」
「いや、そうではない。おまえ自身の信頼ではなく、相手の忠誠心の高さで場所を決めるべきだろう。お前がいくら相手を高く評価していようと、相手がお前をボスと認めていないようなものでは離反の恐れが大きい。
お前は確かな実力もあるしカリスマも持ち合わせているが、いかんせんまだ15だ。古い考えを持つ者であればお前を受け入れないこともある。決して自分に逆らわぬ者だけを自分の側に置くべきだ。」
「なるほど・・・・。ありがとうございます、助かりました。なにしろ就任どころか、組織に入ったのもつい最近なものですから、縄張りの振り分けなんてさっぱりだったんですよ。前就任者はどこにもデータを残してないし、ブチャラティもついこの前まで下っ端だったし。」
「この程度ならば容易いことだ。こう見えても、昔は法学部を首席で卒業(予定)だったのだぞ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そーですか、ギャングの仕事のお話でしたか・・・・・・・・・・・・。」
(流石は帝王のご子息)
<HALLOWEEN>
用意するもの:
カラーコンタクト(赤)
つけ牙(ゴム製)
黒マント
「じゃ、ミスタたちと近所回ってきますね。(コンタクト痛かったなー・・・。)」
「あ、ハルノ!ほら、忘れてるぞ、石仮面!」
「いりません!」
「何ならアイスの血もつけて・・・・。」
「結構ですから!本物になる気はありませんから!仮装です、ただの仮装!」
「WRY・・・・・・徹底拒絶か。良い機会だと思ったのだが。」
「くだらないこと言ってないで、ちゃんとお菓子の用意しておいて下さいね。あとで一度来ますから。
あ、それと、出来るだけ和菓子は避けてもらえますか。」
「?普通のスコーンとマフィンだが・・・・・・何故だ?」
「いえ、今日行く予定の所で貰えるであろうお菓子が、恐らく八つ橋と紅葉まんじゅうと萩の月と梨とトノサまんじゅうとかりんとうだと思われるので。
ほら、見事なまでに和菓子一色でしょう?」
「・・・・・・・・・・・・ハルノ。『近所』ってお前、一体どこへ行くつもりなんだ?」
(もうちょっと遠くまで足を伸ばすと、いきなり団子とか魔王まんじゅうとかがもらえます)
<TV鑑賞>
―――さぁ、奇跡のイリュージョンが今まさにこのスタジオにて・・・・・・
「おお。」
「父さん、何見て・・・・また、やたらと胡散臭そうな番組を・・・・・・。」
「ハルノも見るか?なかなか見ごたえがある。ほら、あの中央のヤツ。」
「えー?・・・・・・・・あっ。」
―――なんと!確かに中に入ったのを確認したというのに、一体いつの間に脱出を・・・・・・
「おおー。」
「・・・・すごいですね、今のは。」
「だろう?お、次はカードマジックか。」
―――おおーっ!!当たりました!しかも、出たカードはいつの間にやらゲストさんのポケットの中に・・・・・・
「これも見事ですね。一瞬のことでしたよ。」
「ああ。慣れているというだけではあのスピードは出んな。」
―――さて、次はなんと人体浮遊マジックを・・・・・・
「・・・・・・これはつまらんな。」
「まぁ、仕方ありませんって。」
「私だってできるぞ、このくらい。」
「ええっと、ポルナレフさんの場合と違って父さんは小細工なしで空を飛んでいたような気がするんですが・・・・。」
「ハルノだって飛んだろう、レクイエム発現の時に。」
―――カップの中のコインは・・・・おお!わ、私の頭の上に!?
「それにしても、いいですね、彼。ビジュアルもいいし。」
「全くだ。明日辺りスカウトに行ってくるかな。」
「あ、ずるいですよ父さん。うちの組織だってずっと人手不足なのに。訳あって暗殺チームと親衛隊が使えなくなったから。」
―――あああああっ!き、消えました!消えてしまいました!人間が1人、完全に我々の目の前から消失して・・・・・・
「うむ、やはり美しい形だ。金色なのもいいな。人型という事は近距離パワー型かと思ったのだが、射程距離は長いのかな。今のはかなり遠くまで移動したろう。」
「能力的な距離は別なのかもしれませんよ。けどあれって、多分触れた物の位置を入れ替える能力ですよね?」
「だろうな。・・・・いや、あの手から手形を飛ばして、それが当たった物二つの位置を入れ替えるのだろう。戦闘向きだとは言えないが、利用方法次第だな。」
―――それでは、本日はどうもありがとうございました。数々の奇跡を起こしたマスター・ミリックの次の公演は・・・・・・
「・・・・それにしても。」
「?」
「スタンドとは、ブラウン管を通しても視認できるものなのだな。少々意外だった。」
「どこかの人は、自分の脳内に入り込んだスタンドを映し出したりすることも出来たそうですから、そんなに不思議なことでもないんじゃないですか?」
(しまった、これ無駄親子でなくともできるネタだった)
<携帯電話>
「ほら、どれにしますか?機種は、僕と同じでいいですよね。そのほうが安くつきますし。色は?やっぱり黄色ですか?」
「・・・・なぁ、ハルノ。やはり、別段必要ないと思うのだが・・・・。」
「何言ってるんですか。むしろ持ってないと不便ですよ、今の世の中だと。」
「しかしなぁ・・・・。」
「操作もそう難しいわけでもないですし、分からなければ教えてくれますよ、テレンスさんが。
それに、最近は色んな機能もついてるんですよ?ゲームとか、音楽とか・・・・。」
「電波だか何だかで会話をするのだろう?人体に影響とか・・・・。」
「大丈夫ですって。100年のブランクがある人はこれだから・・・・。だいたい、不老不死で不死身なんだから心配ないでしょうが。」
「吸血鬼でも、脳は弱点なのだぞ・・・・。」
「とにかく、ここまで来たんですからちゃんと選んでくださいよ。ほら、こっちのなんてタッチパネル式になってて・・・・・・。」
「(通りすがりの少年)ジャリリリリリリリリリン!!!」(超大声)
「わっ!!」「うおっ!?」
「ジャリリリリリリリリリン!!!ジャリリリリリリリリリン!!!」
「お、おい・・・・・・そこの・・・・・・・・その、大丈夫か・・・・・・?」
「ジャリリリリリリリリリン!!!ジャリリリリリリ・・・・・・ガチャッ!!!(売り場の見本携帯を一つ取り上げる)
・・・・・・・・はい、もしもし。・・・・わかりました、ミネラルウォーターですね。帰りに買っておきます。
あの、ボス。勝手に僕の着メロ変えないで下さいって、この前言ったじゃないですか。・・・・え?そりゃ、この前気づかなかったのは悪かったと思いますけど、でもこれじゃ心臓が持ちませんよ・・・・。」(ボソボソ)
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ハルノ。やはり、買うのはやめておこう。私はまだ正常な脳でいたい。」
「・・・・いや、あれは違いますって!!」
(別にジョルノ君の携帯がソフ○バンクだという確証はないのであしからず。イタリアの携帯会社なんてわかりません)
<ばあや襲来>
「DIO様、まだジョルノ様はギャングなど続けておられるのですか。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ。」
「何故、早く辞めさせになられないのですか。DIO様が一言、ギャングのボスなど辞めろとおっしゃればよいだけの話でしょう。
前にも何度か申しましたが、帝王のご子息ともあろうお方が、イタリアの支配程度で満足していてはならないのです。即刻辞任させ、しかるべきのちジョルノ様に相応しい教育を受けさせるべきですじゃ。
DIO様がジョルノ様を大事に思われる気持ちはよぅくわかります。わたくしにも、息子がおりますからな。しかし親というものは、我が子を大切に思えばこそ、時に厳しく接することも必要なのです。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ。」
「それから、聞くところによると、まだあのプッチとかいう神父と交友を持っておられるそうですのぅ。
よいですか、DIO様。貴方はいずれ世界を支配し、その頂点へと君臨されるお方なのです。その貴方が、あんなどこの馬の骨とも分からぬようなものと付き合っていては、こちらの品位まで下がってしまわれるというもの。やはり、王者となるべき者は、それに見合った人間関係を築いていかなければ。おわかりですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ。」
「わかって下さって嬉しゅうございます。それからDIO様、最近昼に起きる生活をなさっているという話はまことなのですか?
何の理由があってかは存じませんが、貴方様は日光の下では生きられぬ身なのですから、そのようなご無理をされては身体にも毒というものでしょう。いつ何時、何が起こるかわかりませぬ。
いかに貴方が最強の肉体、最強の能力をお持ちであろうと、まず身体の資本ができていなければ元も子もありませんぞ。スタンドとは精神エネルギー、そして健全な精神とは健全な肉体に宿るもの。ジョルノ様に付き合われて人間の食物ばかり摂らずに、きちんと毎日生き血も飲むように・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。(全く・・・・・・たまに顔を出したかと思えばすぐこれだ・・・・。大体自分の息子にだってここまで説教垂れんくせに・・・・・・・健全な精神だと?お前やJ・ガイルがどれほど健全だというのだ。)」
「くどくどくどくどくどくどくどくど・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・。(早く終わらんかな・・・・・・・・。)」
バタン。
「ただいまー。あれ、エンヤさん。いらしてたんですか。」
「おお、ジョルノ様!お元気そうな様子で何よりですじゃ。」
「ありがとうございます。エンヤさんもお元気そうですね。」
「ええ、ええ、ジョルノ様とDIO様のお顔を拝見しただけで、わしはもう元気ハツラツですわ。最近はいかがですか?」
「相変わらずですよ。今日はちょっと、他所の組織の麻薬取引を潰してきたんです。予想以上に激しい抗争になっちゃって。」
「それはそれは、さぞお疲れでしょう。そうそう、これはお土産代わりにございます。どうぞ、ジョルノ様。」
「・・・・・こんなに・・・・・!そんな、いただけませんよ、こんな大金。」
「え〜から、え〜から。いつもお仕事を頑張ってらっしゃるジョルノ様に、ばぁからのせめてもの心遣いですじゃ。どうか、受け取ってくだされ。」
「・・・・・・・・じゃあ、遠慮なく。ありがとうございます、エンヤさん。組織運営にあてさせてもらいますね。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。こら、エンヤ。」
(やはり孫(違うけど)が可愛いようで)
<名字>
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ジョルノ・ブランドー。
ハルノ・ブランドー。
ディオ・ジョバァーナ。
ディオ・シオバナ。
汐華 ディオ。
「・・・・・・・・・・やっぱり、合わないな・・・・・・・。」
「・・・・?ハルノ、何を書いているんだ?」
「わーっ!わーっ!わーっっ!!」
(中学2年生女子かお前は)
<弟子>(拍手再録)
「ししょー、今日はありがとーございましたー。」(ペコリ)
「ござーますたー。」(ペコリ)
「うむ、またいつでも来るが良い。今回はなかなか筋がよかったぞ。
そうそう、曲も随分上達したな。この間の『逆襲の』や『ロードローラーだッ!』もよかったが、今回の『ドライブ』もいいな。」
「ほんと!?えへへー。」
「おるぇも?おるぇもー?」
「お前は、まずもう少し滑舌を頑張らないとな。」
「つぇー。」
「私も歌までは見てやれんからな・・・・。ああ、あとこれも持っていくといい。バナナと、ブリオッシュだ。包んでおいたから。」
「わーい!ししょー、ありがとー!」
「やっとぁー!おゃつだー!」
「今日はおやつを出す暇がなかったからな。帰り道で食べるといい。
じゃ、気をつけるんだぞ。」
「「はーい!」」
「あ、こら!ジョセフィーヌのエンジンキー忘れてるぞ!」
「あ、えっけね。」
「ありがとー、ししょー。じゃーねー!」
「よそ見運転するんじゃないぞー。」
ブルルン。ブロロロロロロロロロ・・・・・・・
「・・・・ふぅ、毎回騒がしいことだ・・・・。おや、ハルノ。帰っていたのか。」
「ええ・・・・・・あの、今の、ロードローラーに乗っていったあの子たちは、一体・・・・・・?」
「ん?あの二人は、私の弟子だ。」
「弟子・・・・・・って、なんの。」
「WRYと、無駄ラッシュの。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「色々厄介な問題があって、奴らの場合のWRYには終わりにNがつくのだがな。とにかく、ああして時折やって来ては練習を見てやっているのだ。まあ大抵おやつを食べたり歌ったりする時間の方が長くなるのだがな。本業がそちらなのだから仕方がないが。」
「・・・・・・はぁ・・・・・。」
「弟はまだ多少未熟なところもあるが、姉の方がなかなか素質があってな。既にロードローラーで『ぶっ潰れよォォォッ!!』まで会得している。おまけに、まだ14だというのに運転にまで長けているのだ。峠を攻めたり、S字を直進したり。」
「いや、14歳の時点で無免許・・・・・・・・・・。」
「他にも何人か兄やら姉やら殿やらいるらしいが、なに、このDIOが直々に色々教え込んでやっているからな。野心も十分あるし、いずれ必ず他の兄弟たちを蹴散らし、音楽界に双子の帝王として君臨することだろう。楽しみだ♪」
「・・・・・・・・・・未来ある子供に対して、なんて教育してるんですかあなたは・・・・・・・・。」
(某カロイドネタ失礼しました)
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無駄親子はこれにて更新終了。更なるネタは「無駄家族」として現在量産中です。
気になる方はNEXTクリックプリーズ。6部3人息子も加わり、にぎやかさに拍車がかかっております。