<残された者>

「父さん……あんまり気を落とすなよ。ほら、ディエゴだって悪気があったわけじゃ……ええと…うん、まぁないとも言えないけど、悪気っていうか、ちょっと野心が強かっただけっていうか……。」
「リキエル……別に私は、ディエゴが出ていったことについては怒っていない。むしろあの状況で出番をもぎ取るとは、手段を選ばない、悪のエリートとしては素晴らしい覚悟ある行為だったと思う。
 …………だが………ッ!!よりにもよって、私のザ・ワールド持っていくことはないだろうが……ッ!!
 なんなんだ、あいつそんなにも私のことを嫌ってたのか!?だからこんな嫌がらせをッ!?」
「や、あのごめん……多分それオレらが『奪う者』とか言ったせい………。」
「ほらヴェルサス!お前もあん時『横からかっさらうことに専念』とか言ったろ!?ちょっとは父さんに謝れよ!」
「無駄ですよ、リキエル、ウンガロ。ほら。」

「うううう……ディエゴ……ディエゴの裏切り者ォォォォ……ッ!!
 信じてたのに…同じラスボス手前で散った不遇キャラ仲間だと思ってたのにィィ……ッ!!」

「……あー、成程な。」
「ヴェルサスー、泣くな泣くな。」
「やっと皆と馴染んてきたと思った矢先でしたからね。まさかこんなことになるとは、僕も思っていませんでしたよ。」
「だろうな。……まあ。言っていても仕方がないさ。父さんもヴェルサスも、あんまり落ち込むなよ。きっとディエゴのことだからすぐ帰ってくるさ。そしたら、皆で慰めようぜ!」
「リキエルそれさりげなく早死にするって言ってねぇ?」

「あのー、ジョルノ様リキエル様ウンガロ様………。」
「あ、テレンスさん。」
「お話中申し訳ございません。その…なぜかペットショップがえらく落ち込んでいるのですけど、何か知りませんか?」
「「「え。」」」
「クェ…………クェー…………。(泣)」



(スタンドを失った人、同士を失った人、後輩を失った鳥)









<年賀>

「……なぁ、親父よォォォ…。今年の年末年始はディエゴが出て行ったりスタンドなくしたり配下全員にまた年賀状手書きしなくちゃいけなかったりで色々と慌ただしかったから仕方がねぇとは思うが、なーんか忘れてるものがあると思わねぇか?」
「忘れて…………。すまん、ドナテロ。なんだろうか。このところ精神が摩耗することばかりで、まだうまく頭が働かなくてな…。」
「(そりゃディエゴが親父の精神(=スタンド)酷使しまくってるせいじゃ…)ほら、俺らにあげ忘れてるものとかさ。」
「あげ忘れ…。」
「アレだって、アレ。最初に『お』がついて、最後に『ま』がつく…。」
「お手玉か?」
「やっ、違……確かに字はあってるけど!
 そうじゃなくて、5文字で、親から子に与えるのが普通の……。」
「………おお、ドナテロ。お前はなんと難しい注文をするのだ。」
「え?」
「たしかに、私はお前達が求めるものなら何でも与えてやりたいと思っている。父親として少しでも親らしいことをしてやりたいとも思っている。
 しかし、それ以前にお前は、私にとって自慢の息子なのだ。理由なく叱ることなどどうしてできよう?……ああ、だがお前がそんなにも、私から大目玉を喰らいたいというのであれば………。」
いらねーよ!!誰が正月早々大目玉を欲しがるよ!?別に自慢の息子とか言われて嬉しいとか思ってなんかねーんだからなッ!!
 なぁ親父、いい加減わざとだろ?怒るぞ俺も。」
「すまん、冗談だ。お年玉だろう?遅くなってすまなかったな。
 ほら、手をお出し。(スッ)」
「そーそーこれが目当てで…………って危ねぇッ!!」

ドゴォッ!!

「ちょっ今かなり重い音したぞ!?つか親父、まさか『玉を落としておとしだま』なんつー、いにしえより受け継がれしオヤジギャグなんかで済ませるつもりじゃ……!!」
「ディエゴじゃあるまいしするかそんなこと。よく見てみろ。
 すまんな。今年は慌ただしくて、それしか人数分用意できなった。」
「はぁ?何を………………ッ……!?まさか、今落としたこの玉、この色は…………純、金……?」



(スケールの違う帝王流お年玉)









<謎の少年>(荒木他作品ネタ注意)

「ディオ!新しく家族になった子が出て行ったって聞いたけど、本当なのかい?!」
「ううううジョジョ、新年早々傷口に塩を塗りに来よって。
 ……別に、貴様には関係あるまい。これはうちの問題だ。」
「そういう訳には行かないよ!第一、行方はもうわかっているのかい!?もしまだ見つかってないなら、僕も探すのを手伝うよ!あんな小さい子が一人で出て行くなんて、絶対に危ないし…!」
「だから捜す必要は……ん?小さい子、だと?誰のことだそれは。
 そもそも貴様、ディエゴと顔を合わせたことあったか?まだ正式に挨拶にも行ってなかったはずだが。
「何言っているのさ、今年のハロウィンにちゃんと来ただろう?ジョルノくんたちのあとに、同じ年頃の友達と二人でさ。」
「………いや、あいつは今年のハロウィンに参加していない。
 ジョジョ、一体誰の話をしているんだ?言っておくが、ディエゴ……その新しい家族というのは、二十歳ほどの青年だぞ。」
「えええええ!?じゃ、じゃあ、あの子は一体……?
 おかしいなぁ……ハロウィンの夜、君の小さい頃にそっくりの子が来たんだよ。12歳くらいの。仮装もものすごく凝っていて、人を驚かせるのが好きでたまらないって顔をしていて。
 それで、渡したキャンディを手の中で消してみせたり増やしてみせたりして、僕が驚いたら、手品が好きなんだって話してくれて、他にも人形で腹話術をしてみせたりとか……。
 ………なあ、本当に知らないのかい?顔立ちといい喋り方といい立ち振る舞いといい、どう見ても君の子だとしか思えなかったんだけど………。」
「…………少なくともディエゴではなさそうだが……なんなんだ?この間言われた娘の一件といい、ブランドー一家増量キャンペーンでもやっているのか?」



(荒木作品同士、どうやら近所に住んでいる模様)









<節分>

「福はーー内ー。」(バラバラ)
「鬼もーーー内ーー。」(バラバラ)
「幸福ーー内ーー。」(バラバラ)
「鬼はーーー内ーー。」(バラバラ)
「外にも投げましょうよ、少しは……。えーっと、悪魔(ディアボロ)はーー外ーーー。」(バラバラ)
「お、いいなそれ。んじゃ、神父もーー外ーー。」(バラバラ)
「えー、神父は駄目だって。神父はー内ーー。」
「嫌だ。神父はーー外ーー、特に電波はーー外ーー。」(バラバラバラ)
「やめろってば、この………ヴェルサスはーー外ーー。」(ビシ、ビシ!)
「いてっ、やりやがったなこの……!………ロッズはーー外ーーー。」(バラバラバラ)
「わああああやめろよおーー!ロッズ追い出すなよホントに出てっちゃったらどうすんだよーー!!」
「いや冗談だって、テンパリすぎだろ。」
「鬼はーーー内ーーー。」(バラバラ)



「ほら、プッチ、見てくれあれを……。」
「……………はあ。」
「吸血『鬼』の私が追い出されてはいけないからと、ああして言ってくれているのだ。ああ、本当になんと優しい子たちなのか……!
 心優しい息子たちに囲まれて、私は本当に幸せ者だ……。なあ、プッチもそう思うだろう?なあ?」
「…………ああ、そうだね……。…………見ててちょっとイラッとくるものがあるけれど。」



(はたから見てウザいくらいに仲良し)









<彼は今>

「……結局、クリスマスも正月も節分も一緒にできなかったな……。
 あーあ。ディエゴ、今頃どうしてるかなぁ……。」
「大丈夫ですよ、リキエル。SBRアチラ側はまだ一月らしいですから、帰ってきたらまたやり直せますよ。」
「ううう……そりゃ早く帰ってきて欲しい、けど本編むこうで頑張ってるならまだ帰ってきてほしくない……あああああ、このジレンマぁ……。」
「まぁまぁ。連載を見る限り、今のところ元気でやってるみたいですよ?」
「兄貴、よくウルジャン読む気になれるな…。オレなんか、いつまた死んじまうのかと思うと怖くて見れねーよ。」
「ウンガロの気持ちもわかりますが…しかし無事を確認するには一番良い手段ですよ。」
「その分訃報も真っ先に確認できんじゃねーか……。
 オレなんかもう、二ヶ月くらい前からウルジャン一切読まないようにしてるもん。読みさえしなけりゃオレの中でディエゴが死んだ事にはならねえと思って。」
「あー、箱を開けない限り中の猫が死んだことにはならない、って奴な。確か、シュールストレミングの猫、だっけ。」
「リキエル違います、それ発酵イワシ缶。『シュレディンガーの猫』のことでしょう。」
「どの道、死んだらすぐこっちに帰ってくるんだから、確認も何もねぇだろ。アホか、ウンガロ。
 つーか、兄貴たちもあんましアイツの話すんじゃねえよ…。せっかくこないだの豆まきで親父もやっと調子取り戻してきたっつーのに……。」
「ディエゴ……ええい、ディエゴめッ……!!勝手に飛び出して、私のザ・ワールド奪って、この上更に負けてノコノコ帰ってくるような奴を、私は私とは認めんッ!!」
「ほらぁ……怒りが再熱しちまった……。」
「あんな奴、もはや帰ってきたところで家になど迎えるものか!というか帰って来なければいい!
 このままジョジョだかジョニィだか知らんが、主人公さっさと倒して、そのまま第8部にも出演決定してしまえッ!!」
「なんだかんだ言って、結局父さんも心配なんですね。」
「べっ別に、そのようなアレではないッ!!」



(ツンデレDIO様。SBR完結まで、泣いても笑っても残り一ヶ月)









<冷たい手>

 繋いだその手が、あまりに冷たいことに驚いて。
 反射的に、その手を振りほどいてしまった。


「……………リキエル?」
「あ………いや、ごめん、違うんだ。そうじゃなくて、ええと、これは………。」


 焦って言葉が出てこない。そうじゃない、早く何か言わなきゃと思えば思うほど、舌は絡まり、汗が噴き出す。

 早く、何か言わないと。父さんが驚いてるじゃないか。
 だって、あんなに冷たいなんて。生きてる感触が、少しもしないなんて。


「……リキエル。
 大丈夫だ。大丈夫だよ。」


 ああ、ほら。
 早く言い訳しないといけなかったのに。頭がいい父さんはもう全部気づいている。

 やめて。そんな風に、優しく笑わないで。


「お前が気にすることはない。リキエル、私は大丈夫だから。」


 嘘つくなよ。あんたが息子に拒絶されて、平気でいられる訳がないだろ。
 無理するなよ。気遣わないでくれよ。こんな俺のことなんか。


「リキエル。」


 ちくしょう。なんで、春なんか来たんだ。
 自分の手も同じくらい冷たければ、こんなこと気づかずに済んだのに。

 ああ、視界が歪む。視界が暗くなる。





 ずっと傷付けられてばかりだったから、誰かを傷つけることなんて思ってもいなかったんだ。



(「人」と「人外」の壁)









<慰め 親友の場合>

「…………………………………泣かせてしまった。」
「DIO……。仕方が無いよ。リキエルにも君にも他意はなかったんだし、いわば事故のようなものだ。」
「…………………………………泣かせてしまった。」
「別に、君が泣かせたというわけでもないだろう?君が人間でないのは周知の事実だし、今さらどうしようもないことだし。いやだからと言ってリキエルのほうが悪いと言うつもりもないけれど。」
「…………………………………泣かせてしまった。」
「うん、だからね………DIO?」


「………………………………私は………父親失格だ……!」
「……………………………。(真剣に心の底から言ってるんだろうけど……どうしよう、かなりうざい。)」



(電波(神父)でさえうざがらせる、新米父の本気)









<慰め 兄弟の場合>

「わっかんねぇなぁ〜…。親父が人じゃねぇなんてもうとっくに皆知ってることだろ?なんで今更ビビる必要があるんだよ?」
「少し違うんですよ、ウンガロ。『知っている』事と……『感じ取る』事は。
 理解して、受け入れていたつもりでも、ふとした弾みに再認識してしまうことだってある……そうでしょう?リキエル。」
「…………兄貴も、あったのか?」
「ええ。……僕は結局、『納得』する事ができましたが。」
「そっか。兄貴はそういうとこ、やっぱ強いよな。
 ……俺は駄目だ。わかってたつもりだったのに、いざって時に結局ビビってすくんじまった……。」
「……それで?リキエル、まさかテメェはその程度のことで、親父から離れるとか言うんじゃねぇだろうな?」
「ヴェルサス…。」
「兄貴は黙ってろよ。
 過ぎたことをグダグダ言いやがって、結局どうしたいんだよ、お前は?
 親父が人じゃなくて、怖いから逃げたいのか?それとも親父に人間に戻ってほしいのか?後者はともかく、前者ならお前の勝手にしろよ。」
「そんな事したいわけないだろッ!!」
「………………。」
「……父さんに対する気持ちは変わらない。こんな俺が今こうして前を向いていられるのも、全部父さんのお陰だ。父さんがいるから、今俺はここにいる。
 あの時は突然だったからあんな行動をとっちまったけど、だからって俺が父さんを本気で恐れることなんて、今までもこれからも、絶対にない。
 ……………でも、俺があの時一瞬でも、父さんを拒絶した、ってことは事実なんだよ。
 俺が父さんを……傷つけたという事実は、もう変えられない。それが、怖い。」
「……………なぁ、リキエル。
 テメェ、どうしてこんなことになったか…その理由ちゃんとわかってんのか?」
「………言われなくても、わかってるよ。全部、俺が弱かったせいだ。」
「違う。」
「………?じゃあ、なんだって言うんだ?」


「22歳にもなって、大の男が父親とふたりで出かけた挙句手ぇ繋ごうとしたことだよ!!!!」
「ッは!!?」(盲点)




(これまで仲が良すぎたんだよお前ら)









<慰め 強敵の場合>

「…………謝ってくる。」
「何を?」
「…………………………………。」
「……やれやれだぜ。謝ってなんとかなるもんじゃねぇだろ、てめぇらの場合。
 勝手に傷ついて勝手に泣いた相手に、なんて謝るつもりだよ。人間やめてすまない、とでも言う気か?ンな事は相手だって望んでいないだろうよ。」
「…………ならば、貴様はどうしろというのだ、承太郎。」
「黙って放っといてやれ。それしかねぇ。
 親子喧嘩なんてのは……まあお前の場合喧嘩とも言えないだろうが、とにかく改まって話す必要はないんだ。却って互いにかしこまって気まずくなるだけだ。ついでに、今回は諍いの原因を排除することもできねぇ。テメェが人間に戻るなんてことは、不可能なんだからな。
 だから、黙って普段通りにしてろ。改めて話に出されて混乱するよりは、ひとりでじっくり考えて受け止めるのを待ってやったほうが、相手にもいい。
 黙っていつも通りに接して、相手を信じて見守ってやれ。そうすりゃ、相手にも……いずれ、思いが伝わるだろうよ。」
「…………………………。
 承太郎。悪いが、できそうにない。」
「……DIO。」
「私は、貴様らジョースターとは違う。血縁を感知することはできても、魂で思いを伝え合うことなどできん。心だけでつながり、通じ合うなど、有り得ない。だから言葉にするのだ。
 どんなに思っていても、どんなに愛していても、言葉にしなければそれは存在しないのと同じ事だ。黙ってただ理解してもらうのを待つなど、あの子を騙しているのと同じ。裏切っているのと何も変わらない。
 だから私は、示さなくてはならない。」
「……そうかい。なら、話してこいよ。ただし、話すのは謝罪じゃねぇ。
 『子供に嘘をつかない』なんて大層な誓い立てるなら、自分の心も正直に話してこい。全部話して、それで納得するか拒絶するかは相手次第だ。
 だが、謝るなよ。普段はともかく……今回は、お前もお前の息子も、『悪』じゃねぇんだからな。」
「………言われずとも。」


「………ようやく行きやがったか。
 やれやれだぜ、『言われずとも』なんて言うなら、最初から相談になんか来るんじゃねぇよ。ったく………。
 ……………俺も、たまには徐倫に、電話でもするかな。」



(親友より強敵のほうがマトモに話が出来てるってどういうこと)









<和解、再会>

 100年前、私は吸血鬼となった。
 あの時、私は私の意志で、人間をやめた。
 そのことを、一度たりとも後悔したことはない。

 たとえ、愛しい息子を怯えさせることになろうとも。
 暖かい腕で抱きしめてやることができなくとも。

 この姿になって得たものは幾つもある。
 力。永遠。けれど何よりも。

 お前達に会えた。
 人をやめたからこそ、100年の時を超え、お前達という息子を得ることが出来た。

 お前が私をどう謂おうとも、それはお前の心だ。私は何も言うまい。
 けれど、リキエル。
 例えぬくもりのない手でも、この手でお前達にふれることが出来るのは、私にとって何よりの幸福なのだ。



(………うむ、こんな感じで言おう。
 うん、大丈夫。きっとわかってくれる。大丈夫大丈夫……………だがもしこれで再拒絶されたらどうしよう………。
 いや!私はリキエルを信じる!きっと伝わってくれる!万が一駄目でも、私は…リキエルの意志を尊重する。うん。
 ああ、不安だ……。だが早く帰って、リキエルと話をしなければ。プッチや承太郎の所に行ってたった一日留守にしただけのはずなのに、何故かえらい長いこと気まずかったような気がする………一ヶ月以上くらい。
 ん?この気配は……。)









 父さんの手を握ろう。
 しっかり掴んで、その冷たさを受け止めよう。

 きっと父さんは少し悲しい顔をするだろう。「ごめん」と言おうとするかもしれない。だからその前に、俺は尋ねよう。俺の手は暖かいか、と。
 父さんは多分少し面食らって、それから少し微笑み「ああ、暖かいよ」と答えてくれる。
 そしたら俺は、「それならよかった」と言って笑ってやるんだ。

 俺の手の熱を、父さんが感じていてくれる。
 俺の手のぬくもりを、父さんの手に分けてやれる。

 それだけで、俺も父さんも『同じ』なんだって思えるから。



(………ちょっとクサすぎるかな…。
 いや、このくらいやらないと俺の本気はきっと伝わらない。でも兄貴やヴェルサスに見られたら恥ずかしすぎるから家に帰る前に外で言おう。ただでさえ手繋ぎ云々で色々言われちゃったし……。
 なんていうか……俺も今まで、父さんに甘えすぎていたんだよな。これからはもっと対等な関係っていうか、助けたり助けられたり出来る関係になれるよう頑張っていかないとな……。
 ……ていうか、父さん見つからないな……。夜も更けたし、この気配の近づき方からみて多分歩いて帰ってきている最中のはずなのに、なかなか合流できない……。せっかく迎えに来たってのに……まさか、何かあったんじゃ…。
 ………あれ、あの姿は……。)





(あれは…リキエル!まさか、迎えに来てくれたのか?
 それと……近くに立つ、あの男は一体?なにか妙な気配を感じる……ッまさか、リキエルを狙って!?)
(あのフードの奴、一体………ッな、あっちから来るのは、父さん!?もしかして、父さんを狙った刺客か!!)

「リキエル!逃げろ!WRYYYYYAAAAッ!!」(ゴォォォォッ!!)
「父さん危ないッ!!『スカイ・ハイ』ッ!!」(ヒュンヒュンヒュンヒュンッ!!)



ガガガァッ!!!


「……ッな……!?ロッズたちが、一瞬のうちに全て叩き落とされている……!?」
「私の拳を止めた、このスタンドは……『ザ・ワールド』……ッ!?まさか、お前は……。」
「……………半年ぶり久しぶりに帰ってきてやったってのに、ずいぶんな挨拶もあったもんだなぁ、おい?」
「あ………。」
「………ディ、ディエゴ…………。」



(色々策を弄すると結局上手くいかず、突発的な行動(攻撃)ほど成功率&効果が高くなるところはDIO様とリキエルの大きな共通点だと思う)









    


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 ふと気づいたらディエゴが家出(?)してから6ヶ月も経っていた。にもかかわらず10ネタしか更新していないという罠。
 なにはともあれ第七部、完!&ディエゴ帰還!