<A・BA・TEA>
「兄貴、前から思っていたんだがな。」
「はぁ、何ですか?ヴェルサス。」
「・・・・・・・・・・クラゲはアウトだろ。」
「ッ・・・・!?」
「単に上手いことやった感出してみせただけだ。」
「そ、そんなことないですよ!」
「いや、アレは確実にアウトだろ、間違いなく。」
「アウトだよ、兄貴。」
「アウトだって、兄貴。」
「アウトだろう、ハルノ。」
「と、父さんまで・・・・・・。」
「前歯をクラゲって、結局兄貴の身体に吸収されてるじゃねぇか。」
「ずっと元に戻さないってわけにもいかないだろうし、飲んだことに変わりはないよな。」
「てか、そもそも口つけた時点で既に駄目だろ。」
「満場一致だ、ハルノ。可哀想だがいい加減認めるしかない。」
「「「「あれは確実にアウト。」」」」
「う・・・・・・うわーん!!」(ダッ)
(珍しくお兄ちゃんイジメ。アバ誕記念ネタと言い張ってみる)
<詐欺>
プルルルルルルルル・・・・・・プルルルルルルルルル・・・・・・。
「・・・・おーい、電話鳴ってるけど・・・・。い、いいのかな、俺がとっても。」
プルルルルルルル・・・・・・プルルル・・・・ガチャ。
「もしもし、その、ええと、ぶ、ブランドー・・・・ですが。(うわー言っちゃった言っちゃった、ブランドーだってうわー)」
『もしもし、こちらはスピードワゴン財団ですが、そちらはディオ・ブランドーさんのお宅で間違いないですね?』
「え、は、はい、そうですが。あの、父が何か・・・・?」
『大変申し上げにくいのですが・・・・お宅のご主人が事故を起こされまして。』
「えええっ!父さんが!?じ、事故って、どんな?」
『交差点の真ん中に、積載量オーバーのロードローラーで突っ込んだんです。
幸い被害はディアボロが死んだだけで大事には至らなかったんですが、その際ロードローラーが転倒して本人が直射日光に晒されまして。』
「えええええええっ!!」
『現在財団の最先端技術でかろうじて一命は取り留めていますが、そちらから出来るだけ急いで生命維持装置の費用を振り込んでいただけないと、最悪機械が停止する恐れもあります。』
「たた、大変だ、わかりました今すぐに!・・・・あ、でも、俺、養ってもらってるような身なんで、口座とか暗証番号とか、そもそも通帳の場所もよく知らない・・・・・・。兄貴なら組織の資金とか色々持ってるらしいけど、今ちょうど留守だし・・・・・・。
そ、そうだ!直接現金、ていうか現物じゃなんとかならないでしょうか!?確か父さんの部屋に、各地の部下からの貢ぎ物とかで美術品やら宝石やら色々あったはず!」
「リキエル、電話か?随分騒々しいが、誰からだ?」
「あ、父さん!あの、急で悪いんだけど、今父さんの持ち物で手放しても構わないような高級品ってない!?今から大急ぎでスピードワゴン財団に持って行かないと、父さんの生命維持装置が止められるかもしれないんだ!」
「なに、私の生命維持装置だと?それは大変だな。で、一体何故そうなったんだ?」
「それはあの、父さんが事故でロードローラーが引っくり返って、日光で最高に灰に・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええと。」
「ほう。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええっと、その・・・・・・・・・父さん・・・・だね・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』
「・・・・・・・・・・・・それで、私はいつ頃ツッコんだら良いのだろうか。」
(それにしてもこの詐欺、ピンポイントである。)
<詐欺・その後>
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・で?兄貴。」
「・・・・・・・・・・その、アレですよ。
ほら、昨日はエイプリル・フールでしたし。」
「<詐欺>の話が更新されたのは3月25日だぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「ちょっあの、落ち着いてリキエ痛った、ほ、ほんのおちゃめなジョークなんですしそんな怒らずともうわ揺さぶらなあだだだだだだ。」
(拍手で頂いた「犯人は長男説」をオチにつかってみた)
<花見>
「うっ、うっ・・・・グスッ、俺は、何も出来ない人間だ・・・・。畜生ッ、涙で目が開かない・・・・!
俺は、一人じゃ生きてもいけないような駄目な奴なんだよォォォォうわあああああああんまりだあぁぁぁぁぁ」(泣き上戸)
「うけ、うけけけけけけけヒヒヒヒヒケケケケノォホホノォホヘラヘラアヘアヘ」(笑い上戸)
「っじゃかぁしーんだよテメーらッ!あぁ!?ナメてんのかッ、この俺を馬鹿にしてんのかァッ!?
ったく、どいつもこいつも人をコケにしやがって・・・・おい兄貴!テメェも聞いてんのか!あぁ!?三連コロネみてーな頭しやがってよォォォ!」(怒り上戸&絡み酒)
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スー。」(寝オチ)
「・・・・ず、頭痛がする・・・・酔ってもいないのに・・・・。
ううう、やはり夜桜見物になど誘うんでなかった・・・・・・。」(ザル)
(桜が終わる頃に花見ネタ。あえて定番な酔いパターンにしてみた)
<花見、その後>
「WRYYYYYYYYYYYYッ!」
「・・・・・・・・・・え?」
「WRYYYYッ!KUUAAA、URYYYWRYYYYYYYYYYッ!!WRYYYYYYッ?」
「あー、うん。その、えーっと・・・・・・・・。
・・・・駄目だ。親父の言語が、今のオレには理解できない。」
「ったま痛ぇ・・・・。うおぉい兄貴、テメェくらい何があったか覚えてねぇのかよ!?」
「すみません、生憎僕も寝てたもので・・・・。」
「おいコラ、未成年。」
「けど、推測することくらいはできます。
僕らが意識を失ってからおよそ4時間。その間恐らく父さんは一人で寂しく花見を続行し続けたのでしょう。
で、周囲に転がった空き瓶が合計13本。どう頑張っても僕らが一人一瓶以上空けたとは思えないので・・・・。」
「・・・・10本以上空けたのかよ、親父。」
「KUAAAAA・・・・・・WRYYYYYYッ!!」
「親父ィ〜、正気に戻ってくれよぉ〜・・・・。」
「なんかもうマジで人間やめてるッつーか、野生にでも還りそうな鳴き声だな・・・・っつか、ちょい待て。4時間経った、だと?兄貴、今何時だ?」
「え?・・・・・・あっ。」
「ぎゃーーーっ!朝が!朝日がー!」
「親父起きろ!オイ!俺らの腕力で100キロ以上の巨体なんか運べるかッつの!」
「ほら、リキエルも早く起きて!泣き寝入りしてる場合じゃないですよ冗談抜きで!」
(結局誰も桜を見ていないような・・・・)
<4月16日>(無駄家族以外も出演)
「ブチャラティ、ちょっと相談に乗ってもらえませんか。」
「なんだジョルノ、珍しいな。俺でよければ話してみろ。」
「ええ。・・・・実は、最近家族に避けられているようなんです。」
「なんだと?家族って言うと、お前の親父さんと・・・・?」
「あと、弟が三人。」
「随分多いな。」
「はい。で、父さんと4人で何かひそひそと話していて、僕が近付くと慌てて散って行ったり、何を話していたのか尋ねても『なんでもない』の一点張りだったり。」
「それはまた・・・・ひどいな。」
「他にも、4人だけで夜遅くに買い物に出かけて、僕も付いて行こうとしたら『兄貴が行くほどじゃないから』と断られて、何買って来るとかと思ったら山のようにクーベルチュールチョコレートを買い込んできて。」
「え。」
「あとは折り紙や飾りテープとかを。そのあたりはまぁぎりぎりコンビニでなんとかなるとしても、一体あの時間でどこからクーベルチュールを調達したのやら・・・・。
で、そうかと思ったら急にみんなして『ギャングボスの仕事は色々大変だろ』って労わってみせたりなんかするんですよ。で、色々回りくどく話しつつ『なにか欲しい物はないか』なんて言い出して。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「特にないですって答えたらヴェルサスには逆ギレされちゃうし。『自分は恵まれてるってアピールしてるつもりか』とか言われても、本当にないんですから仕方がないじゃないですか。
リキエルはもう少し遠回しに、日常の不満とかそういう類を尋ねてきたんですけど、自分で一つ一つ例を出しているうちに色々思い出しちゃったらしく途中で泣き出しちゃって。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「けど、きちんと尋ねてくれる分ウンガロよりはマシですかね。この間、ウンガロが戸棚に大量のチョココロネ隠しているの見ちゃったんですよ。そりゃチョコレートは好きですけど、そんな外見で判断するようなことはしないでほしいのに。
ま、一番の問題はやっぱり父さんなんですけどね。突然『そういえばお前は既に運転が出来たはずだな』って言われた時にはどうしようかと思いましたよ。ジョナサンおじさんの時のこともあるし、こればっかりは『ロードローラーならいりませんからね』って先に釘刺しておきましたが。あ、ジョナサンおじさんっていうのは父の義理の兄なんですけど・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・それで、ジョルノ。お前は俺に何を相談したいんだって?」
「え、ああ、ですから・・・・・・明らかに僕の誕生日のサプライズ・パーティを計画しているようなんですけど、一体どうすれば僕は気付かなかったフリをして今晩驚いてあげられるかな、と。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの、ブチャラティ?」
「・・・・ジョルノ。俺からお前に言えることはたった一つ、単純 な答えだ。
・・・・・・・・・・・・テメーは俺を怒らせた。」(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)
「・・・・え?」
(その頃隣の部屋で待機中だった護衛ズ)
「・・・・どーすんだよ、オイ。(汗)」
「まさかご家庭と被ることになろうとは・・・・。」
「・・・・・・既に垂れ幕まで用意したってのになぁ・・・・。」
「ともあれ、これでサプライズ実行すんのは、かなりの勇気がいるだろうな・・・・。」
(意外と愛されジョルノ。そして護衛チームの運命やいかに。ジョルノお誕生日おめでとう!)
<館の内部・その1>
「・・・・なあ、兄貴。なんだろうな?この『兵器室』ってのは。」
「え?ああ、なんかあるみたいですね、そんな部屋が。」
「大砲とか銃とかでも置いてあんのかァ?」
「案外、アヌビス神あたりが以前保管してあったのかもしれませんよ。とりあえず、見にいってみましょうか。」
「だな。えーっと、キッチンの奥の・・・・。」
ガチャ。
「・・・・ベッドと、椅子だけ・・・・?」
「誰かの部屋・・・・ですかね。にしても、あまりにも物のない・・・・。」
「ジョルノ様、ウンガロ様。」(ぬっ)
「「うわわわわわっ!!」」
「このような所で、何か御用でしょうか。」
「ヴァ、ヴァニラ!?いきなり出るんじゃねーよビビんじゃねーか!」
「あ、あの、ヴァニラさんこそ、どうしてこんな所に・・・・?」
「何故と申されましても・・・・・・ここは私にあてがわれた部屋ですが。」
「「え。」」
(既に備品扱いのヴァニラ。『兵器室』と聞いてこれしか思いつかなかった)
<館の内部・その2>
「びっくりした・・・・。まさかヴァニラさんの私室だったなんて・・・・。」
「親父も人が悪ぃよな〜。あ、人じゃなかったっけか。」
「そういえば、兵器室ってまだありましたよね。壁で仕切ってある向かいの部屋が。」
「お、そーいやそうだっけか。んじゃ一応、そっちも行ってみっか。
・・・・これでもしヌケサクの部屋だったりしたら、どうするよ、兄貴。」
「流石にそれはないと思うんですけど・・・・。」
ガチャ。
「あん?・・・・・・・・ヌケサクどころか、なんっもねぇな。」
「外にそのまま繋がってるんですね。・・・・あと、これはなんでしょうか。帽子掛けかな?」
「にしちゃ、なんにもかかって・・・・わっ!!」
バサササッ!
「うおっ、ペットショップ!いきなり何す・・・・・・・・・・・・あ。」
バササササ・・・・・・ちょこん。
「・・・・・・・・・・・・・・止まり木・・・・だったんですね。」
(DIO家のダブル兵器にございます)
<館の内部・その3>
「兄貴とウンガロ、どこ行ったんだろうな。広い家だとすぐわからなくなって・・・・。」
「放っとけよ、どーせ四六時中一緒にいたいわけじゃねぇだろ。
それよりよぉ、このビリヤードルームとかっての、いかにも金持ちの家って感じするよな。娯楽室っつーのか?無駄に広いし。」
「確かにな。実際、普段誰が使ってるんだろ。」
「テレンスじゃねーのか?つか、他に使う奴もいねぇだろ。」
「いえ、そのようなことはございませんよ。」(スッ)
「うお、テレンス。いつの間に。」
「どうも、ヴェルサス様、リキエル様。
ビリヤードに興味がおありですか?DIO様もよくご利用になられますので、よければご一緒になさるとよいですよ。」
「え?父さんが?」
「ええ。むしろ私よりもDIO様のほうが、使う頻度も腕前も上でございます。
そもそもビリヤードとは技術力や集中力、それに精神力を鍛えるのに非常に優れたゲームなのですよ。それに、反射角や摩擦など、力学の要素も色々と絡んでまいります。その点DIO様は、そのような戦略術にも非常に長けておられますから。」
「うえー・・・・力学だの戦略だの、聞くだけで嫌になってくるな。」
「そうおっしゃらずに。実生活でも、覚えておいて損はございませんよ。」
「あん?実生活でどう役立つんだよ、そんなもん。」
「例えば、急なエメラルドスプラッシュの襲撃時・・・・とか。」
「・・・・え?」
(DIOさまのあのハイパーテクニックが実は地道にビリヤードで鍛えたものだったりしたら笑える)
<館の内部・その4>
バゴォ・・・・ドゴォン・・・・ボグォ・・・・
「・・・・・・・・騒がしいな。また兄弟喧嘩だろうか・・・・全く、元気なのはいいがもう少し落ち着いてくれるといいんだがなぁ・・・・。(パラリ)」
グッパオン・・・・ズズゥン・・・・メメタァ・・・・
バダムッ!・・・・バタバタバタバタバタ・・・・
バタンッ!!
「親父ィィィィッ!!」
「WRYYYッ!?ど、どうしたドナテロにリキエル。そんなに焦って。」
「テメェ、植物園で何飼ってやがるッ!!入った瞬間攻撃されたぞ!?」
「何?そんな危険な植物は育てていなかったはずだが・・・・。」
「あっ、ヴェルサス待て!さっきの攻撃で血管に空気がッ!動くな今ロッズで血管腐らせるから!」
「うわちょっ、よせオイ!と、とにかく何か妙な奴がいたんだよ!草のような猫みたいな奴が!」
「・・・・ああ、そういえば知り合いから、家族旅行に行くからとこの間ペットを預かったのだが・・・・。」
「なんでペットを植物園に!」
「半分草だと聞いたから・・・・しかし餌はキャットフードなんだよな。」
「どんなペットなんだよッ!!」
(お日様の光をたっぷり浴びて、とっても凶暴になった模様)
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だんだん家族以外の人(配下、友人)の出番が増えてきている気がする・・・・。