ジョジョの世界とヘタリアの世界混ぜてみた
<第四部・ダイヤモンドは砕けない>
「今日、皆に集まってもらったのは他でもない。
『吉良吉影』が成り代わっている疑いが強い奴を発見した。」
「「「!」」」
「マジッスか、承太郎さん!」
「ああ。もちろん明確な証拠が取れたわけではないし、直接の接触もまだだ。しかし近隣の住民によると、そいつは吉良が逃げた日、すなわち奴が『整形』を行なった日から、言動に普段見せないような不審な点が多々見られるそうだ。
調査した簡単なプロフィールと、外見上の特徴を伝えておく。万一見かけた場合は注意してくれ。
名前は、本田菊。身長は160cm前後。中肉中背で年齢は不詳。黒髪だが、60代とも20代ともとれる雰囲気の奴だ。仕事も不明だが、問題の日はスーツで出かけていたそうだ。
一戸建てで、おそらく一人暮らし。早朝時に目的なく近所を出歩くことが多い以外は特に問題のない…………どうした、康一くん。妙な顔をして。」
「ええと、あの……すいません。
その人って、ひょっとして犬飼ってませんか?白くて小さい、ポチくんていう。」
「……?名前までは調べていないが、確かに犬を飼っているという情報はある…。ッもしかして、面識があるのかッ!?」
「あ、やっぱり。
あの、言いづらいんですけど、その人多分吉良じゃありません。
ボリスの散歩で2,3日に一度くらい会うんですけど、昨日会った時も普段と同じ様子でしたから。一日二回、早朝と夕方に散歩行ってるそうです、高血圧で朝が早いからって。
妙に年寄りっぽいところもあるけど、穏やかないい人ですよ。」
「あ、なあ、そいつってもしかして、あの人かぁ?
こないだ見た、庭でスイカ冷やそうとして、タライに氷水いれてスイカ持ち上げようとして、腰グギってなっておひゃああああっ!!って叫んでた人。
オレ塀越しから見てて、うっかり思いっきし吹き出しちまってよぉ〜。ちょっと悪ィと思ったんでスイカ運ぶの手伝ってやったら、あとで一切れごちそうになったっけ。
着物着てたし、話してる間はフツーにジーサンだとばかり思ってたけど、そういや結構若い顔してたなァ〜。」
「着物…?なあ億泰、そいつ俺も見たことあるかも。確か、おふくろに言われて買い物行ったときに、スーパーで大量に塩ジャケと漬物買い込んでるところ見た気がする。
あ、あと、迷子になったジジイ探してたら、その人が公園のベンチでジジイと話し込んでいるの発見したこともあるし。
けど、あの人見かけるようになったのって結構最近のような気がするなぁー?」
「……ああ、その人なら前にウチにも来たことがあったな。僕の連載のファンとかで、読み切り時代から全巻読んでるって言われたよ。
なんか、普段は上司の都合もあって東京に住んでいるけど、夏の間は避暑も兼ねてこっちの借家で過ごしているらしい。毎年来るわけじゃないそうだけどな。……そういや、記憶を読むのを忘れたな……惜しいことをした。」
「恐らくでスが、その方でシたら私の店にもイらっしゃいましたよ。イタリア人のご友人がいらっしゃるそうデ、料理もタイヘン喜んで頂ケました。あと、腰痛と高血圧と老眼の症状が見られまシたので、出来る限り治療さセていただきました。
食事が終わったアトはそれはもう幸セそうににぱーーーーと笑顔になられテ、まるで別人のヨウでしたよ………おや?そういえバ、あの方がイラっしゃった日は確か、仗助サンたちが吉良吉影を追いツめていた日だったような……?」
「あ!もしかして、不審な言動ってそれのことじゃないですか?
あの人たしか、前にイタリア旅行に行った時もしばらくイタリア人気質が移って抜けなくなって大変だった、って話してましたから。」
「へぇー。っつーことは、アリバイもあるし、疑いは完全に晴れるわけだよな?」
「おぉー、よかったよかった。」
「全く、人騒がせなジイサンだぜ。」
「…………むしろ、吉良とは別の意味で、何者なんだそいつは………?」
End
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杜王町を満喫しまくりのにぽーん。すっかり4部の方々(without承太郎さん)とお友達。
なにしてんだ祖国。
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