ジョジョの世界とヘタリアの世界混ぜてみた
<第五部・黄金の風>
その1:水の都。
「おいジョルノッ!きさま!!何やってんだッ!一歩たりとも島に上陸してはならないというボスの命令をきさまどう思ってやが…………………ッ!?」
「え?」「!?」
「こ…これは……!?アバッキオ、お前いつの間に陸に上がって……?」
「何だ、一体……。何か、異常なことが起こっている……。まさか、ブチャラティの身にも何か起きているのではッ!?」
「おい!アレを見ろよ!」
「どうしたナランチャ!!」
「……人が溺れてる。」
「え…あ、本当だ。」
「くるんがついてるな。」
「あれ?でも、あのくるんの奴いつ落ちたんだ?誰か、水の音なんか聞いたか?」
「水柱も見なかったし……やはり、これは何か不可解なことが……!」
「いや、見てみろアレ!」
「何だナランチャ!!」
「……さっきのくるん、ムキムキが助けてる。」
「あ、本当だ。」
「おおー、ムキムキだなぁ……。」
「あれ?でもやっぱ水音とか聞いてなくね?俺ら。」
「でもあっちのヤツらは全然気にしてないし……もしかして、音もなく飛び込んだのか?」
「……あ、くるんが説教されてる。」
「あの……それより僕らも、いい加減ジョルノを追って教会へ行った方がいいのでは……?」
その2:コロッセオ前。
「命まではとらない。だが『コロッセオの男』のことを知られたからにはこのまま逃がすわけにはいかない…。しばらく再起不能になってもらう…。」
「てめーーーこのオレを再起不能にするつもりだなああーーーーッ!!そ………そばに来るん…じゃねェーーーーッ!」
「もう喋るな……話が噛み合わねぇ。」
「よ…寄るなァ〜〜〜ッ!
………!!やったッ!(ガシィィッ!!)来るんじゃね−ーーッ!!ブチャラティッ!
それ以上来るとこの一般人の小僧を殺す事になるぞーーーーッ!!」
「ッ!!!子供を人質に……!!」
「ちぎぃぃぃーーーーーっ!!?
うわわわわわわなななんだよこんちきしょーー!離しやがれてめー!いやごめんなさい離してくださいお願いします!!」
「イイトコに……来てくれたぜ。子供を殺したくはねーだろッボケ…………!!」
「こここ殺すのかよおい!!ちくしょー!マフィン同士の喧嘩ならもっと別のところでやれよこのケッバレ!あっ今の嘘ですごめんなさい!」
「おい小僧!タク…シーーだッ!手を…上げて…タクシーを止めろッ!おめーが…………止めるんだ!!」
「おおお、俺なんかブッ殺しても全然面白くねーんだからなこのやろー!俺は単にウチに帰ろうと思ってただけなんだよー!お願いだから見逃してください!」
「あ、あの……なぁ君、頼むから少し、静かにしてくれないだろうか……。
その、そこの男は鼓膜が破れてるから君の訴えは聞こえてなくて、でも俺は魂の声でしっかりその大音量が聞こえているわけで、更に君は自分の叫ぶ声で何一つ聞こえていなくて、つまり俺達三人誰一人話が噛み合っていないという状態になってだな……。」
「おい!聞こえてんのか…よ!ガキがッ!!早く……タクシーを!!止め………んだよォーーーーーッ!!」(←大声)
「うわーーんスペインーーー!助けに来いよーーーー!!ちぎーーーーーーー!!」(←大音量)
「いいからどっちか一人でいいから聞いてくれェェーーーーッ!!というかお前も人質とってるんだから口塞ぐくらいしろよーーーーッ!!」(←悲痛な叫び)
「もしもし……もしもしボス、どうしましょう………?
ご命令通りにコロッセオまで来ましたが、なんだかすごい状況です。ていうか、どうしてこうなったかわかりません。コレ僕、割り込んでいいんでしょうか…?」
『おお、ドッピオ……私の可愛いドッピオよ……。面白いからもうしばらく見物しておこう……。』
End
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自分の祖国なんだから助けてやれよボス。(サルディニア島は南イタリア側)
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