注意：こちらは『４』発売直後辺りに書いた話です。
　　　そのため、『５』の情報等は一切ない状態で書かれたものであることをご了承下さい。




その１．主人公に不足するものについて



王「‥‥『逆転裁判４対策委員会』‥‥？
　　あの、成歩堂さん。この垂れ幕は一体‥‥？」
成「ああ、それかい。
　　いやね、今回色々と賛否両論だった『逆転裁判４』について、ちょっと皆で色々な角度から検証してみようかということになってさ。
　　具体的には、『新章突入』として新しくなったところとか、『主人公交代』で変化したところとかね。」
み「ヒロインについても！！」
成「ははは、そうだね、みぬき。」
王「はぁ‥‥。でも、なんか『対策』とか書いてありますけど‥‥。」
成「まあ、要するにダメ出し会だからね。主にオドロキくんへの。」
王「えええええっ！？」
成「はっはっはっは。」


成「さて、始めようか。
　　ではまずは、オドロキくんが主人公としてどれだけ不足している点があるかについて。」
王「え！お、オレ、そんなに足りなかったんですか！？主人公に！？」
成「まぁね。色々あるけど、あえてひとつ挙げるとするなら‥‥‥‥『ピンチ』。」
王「ぴ‥‥ピンチ？」
成「そうだ。オドロキくん。君には、絶体絶命さが足りない。」
み「え、そう？
　　だってオドロキさん、第一話目には師匠の牙琉先生に裏切られて‥‥。」
成「僕の時は、第二話で師匠が死んじゃったんだよ。」
王「で、でも、次の依頼人なんか、有罪になるって自分で喚いて‥‥。」
成「そんなもの、僕は第一話で経験したよ。」


真「アマいよ、おどろきくん！
　　なるほどくんが言いたいのは、もっとはっきりしたピンチなんだよ！！」


王「うわあ！！
　　ど、どちら様ですか！？」
真「あ、ごめんごめん。
　　こんにちは！おなじみの綾里真宵です！」
成「うーん、初対面の相手に向かって『おなじみ』と自己紹介するとは、相変わらずだね。
　　ともあれ、久しぶり、真宵ちゃん。」
真「お、久しぶり！呼ばれたから来ちゃった。
　　もう、あたしがいないとなるほどくんボケっぱなしなんだから！見ちゃいられないよ！」
成「はははは。」
真「あ、それでね。おどろきくん。ピンチっていうのはもっと単純に、『もう駄目だ！』ってなるような経験なんだよ。」
王「は、はぁ‥‥。」
真「例えば、誰かに殴られたり（１−２）、ヤクザに襲われたり（１−３、３−３）、スタンガンを当てられて証拠品を奪われたり（１−４）。」
王「あ、ありませんよ！そんな‥‥！」
真「記憶喪失になったり（２−１）、死体も上がらぬ川に落ちて風邪引いたり（３−５）、誰かが死ぬかもしれないような選択を迫られたり（２−３）。」
王「そそそ、そんな‥‥！」（ガクブル）
真「証拠品を食べちゃったり（３−１）、ニセモノが現れたり（３−３）、おサルに弁護士バッジを盗られちゃったり（２−３）。」
王「‥‥‥‥え。」
成「いやー、波瀾万丈だったねぇ。僕の弁護士生活。」
真「他にも、気絶するまでムチやビンタでひっぱたかれたり、熱々のコーヒーひっかけられたりねー。色々と大変なんだよ、弁護士って。」
成「うんうん。」
王「‥‥‥‥あの、成歩堂さん。今の例ってまさか、全部実体験、なんてことは‥‥。」
み「そういえば、パパの昔のお仕事の話してもらった時に、そんな話を聞いたかも‥‥。」
王「‥‥‥‥。（絶対、成歩堂さんが特殊な人生歩んでいるだけだ‥‥！）」
み「あ、でも、ヤクザといえば、滝太さんの事件の時にドロボウさんと会いかけたよ？みぬきたち。」
成「ああ、そうだったね。その時は確か、みぬきのパンツが盗まれて、パパが車にはねられて入院していた時か。」
み「‥‥‥‥オドロキさん。
　　なんだか、オドロキさんのが一番スケールが小さいです。」
王「い、いやいや！！そんなピンチ、普通はないほうがいいんだって！
　　ていうかオレ、弁護士になってから半年（４月〜１０月）しか経ってないんだから、そう毎回毎回大変な目になんか遭わないよ！！」
成「何言ってるんだ！僕なんかはじめての法廷から半年どころか４ヶ月（８月〜１２月）の間に、ヤクザもスタンガンも経験したんだぞ！」
王「だだ、だから！それは成歩堂さんが特別不幸だっただけでしょうが！！」



真「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥･。」
成「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥･。」



王（な、なんだ‥‥？成歩堂さんも、それに綾里さんまで、口を開けてダマり込んじまったぞ‥‥？
　　オレ‥‥なにか変なこと言ったか‥‥？でも、間違ってはいないと思うんだけど‥‥。）

真「‥‥‥ふこう‥‥！」
成「‥‥‥オドロキくん。
　　それだよ。君に足りなかったのは、ピンチじゃなかったんだ。」
王「え！ほ、本当ですか！」（ホッ）
成「ああ。
　　君に足りなかったもの‥‥そして、弁護士として、主人公として必要だったもの‥‥それは、『不幸』だったんだ！！！」


ダダダダーーン！（効果音）




王（‥‥‥‥カンベンしてくれぇ‥‥‥‥。）





続く



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　対策とかダメ出しとか言っているけど、基本的に単に４ネタ感想まとめみたいな感じです。