ある日の探偵事務所、昼下がり。
「あーあ・・・・おなか減ったなぁ・・・・。」
「全くだな。依頼人め、1時過ぎにと予約したくせに遅刻とは。これで良質の謎のある事件を持ち込んでこなかったら腹と背中の皮をくっつけてくれる。」
「あたしだって早く終わらせてお昼食べに行きたいのに・・・・あーあ、ランチ時間終わっちゃう。お弁当でも買ってくればよかったなー。」
「食欲の魔獣だな。」
「本物の魔人に言われたくないわよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジャムおじさんに会いたいなぁ・・・・。」
「・・・・アンパンマンの方でなくてか。」
「あ、知ってるんだ。ちょっと意外。」
「この前テレビで放送していた。あの自らの顔面を食わせたがる面妖な生物の方が貴様ら人間には食べやすいかと思っていたが、貴様ほどの魔獣だと髭の中年男性のほうが食欲をそそられるのか。」
「別にジャムおじさんを食べようってワケじゃないわよ、いくらなんでも食人までは私もまだ無理だし。」
「まだ、か。いずれはやる予定なのか。」
「ほら、アンパンマンは顔食べつくされちゃったらそれまでじゃない?でも、ジャムおじさんがいればそのアンパンマンの顔を大量に作ってもらえるのよ。カレーパンも食パンもメロンパンも思いのまま量産だし。あ〜、いいなぁ・・・・・・・・。」
「・・・・ならば我輩は江戸川コナンに会いたい。」
「それも知ってるんだ。で、なんで?」
「行く先々で事件に出会うなど、素晴らしく便利な体質ではないか。」
「あー、そういえばコナン君、温泉だろうと遊園地だろうとスタジオだろうとどこに行っても確実に殺人事件に巻き込まれてるもんねー。」
「いちいち依頼を受けずとも、どこかに出かけるだけでありとあらゆる所で『謎』にありつける。羨ましいことこの上ない。」
「まー確かにねー。コナン君にしてみれば迷惑極まりない体質だろうけど、あんたがコナン君に出会ってくれれば私も解放されるしね。」
「まあ、どうせ架空の存在だがな。」
「そうだねー・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・空腹だな。」
「ホント、おなか空いたよねぇ・・・・・・・・。」
「てめぇら、一体どんな会話してやがるンだよ・・・・・・。」
たまたま来ていた吾代さん、腹ペコどもの会話の次元についてゆけず冷や汗状態。
end
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