076: 負けるな。
フォンヴォルテール卿グウェンダルなりの、ストレス解消法。
一、あみぐるみ制作。
「兄上、やっぱりこれはウワギノソデグチだと思うんですが・・・・・・・・・。」
「だから、それはクジラさんだ。」
「そうですか?私にはドジョウに見えます。」
「アニシナ、お前まで・・・・・・。」
「別にグウェンダルには技術がないわけではないのです。ただ単に、動物などを作成するときの設計から既に本来の動物とかけ離れた姿になってしまうだけなのですよ。」
「そんな馬鹿な!兄上は僕と同じで芸術感覚は完璧なはずだ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「そこで何故沈黙するのですか兄上!」
二、少々の散歩。
「グウェンダル、こんな所で出会うとは偶然ですね。まあせっかくの偶然ですしとりあえず私の部屋に来て実験など。いいえ別に遠慮することはないのです。何せ眞王陛下が導いてくれた偶然の出会いなのですから。」
「ええい放せ!だいたい今の角からのぶつかり方は明らかに待ち伏せていただろうが!一体どこが偶然の出会いだ!」
「グウェンダルのくせに口答えするとは生意気な!いいでしょう、ならばその口、しばらくの間この魔動ちゃっくで縫いつけてくれましょう!」
「やーめーろー!」
三、小動物、子供などと戯れる。
「グーウェーンー。絵本読んでー。」
「よしよしグレタ、今読んでやろう。まさかと思うがまた毒女じゃないよな?」
「ううん、今日は違うの。図書室で見つけたやつ。読んでー。」
「わかったわかった。ほら、膝の上においで。」
「うん!」
「ほう、ずいぶんと厚い本を選んできたな。毒女と同じぐらいあるぞ?」
「うん。でもさし絵がとっても多いから、多分絵本かなと思って。」
「えーと・・・・・・・『正しい奴隷の作り方』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・グレタ?」
「なあに?」
「グレタは、本の表紙の文字は読めたのか?」
「うん、もちろん!」
「・・・・・・・・・・・・それでこの本を選んできたのか?」
「だめ?」
「いや、そのだな・・・・・・・・・。」
「グレタね、どうしても下僕が欲しいの。みんな持ってるし、便利だし。
でも、コンラッドはユーリのものだし、ダカスコスはギーゼラのものだし、グウェンはアニシナのものでしょ?だから、グレタの下僕が欲しいの。」
「・・・・・・・様々なつっこみ所を無視してあえて言おう。私はアニシナの下僕じゃない。」
ピーポーピーポーピーポー・・・・
「閣下、倒れられた原因を調べた結果胃に穴が開いているようなのですが・・・・・・・・・・・・。
最近我慢とか、とにかく自分の身体に負担を掛けましたか?」
「・・・・・・色々と解消法は試してみたのだが・・・・・・。」
フォンヴォルテール卿グウェンダル。
ストレス、貯まりっぱなし。
fin
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あれ、負けてる・・・・・・・おかしいな、お題と違う。
元々そのつもりで書いたのでもない物をを無理やり100題に突っ込んだので、色んなツッコミどころは優しくスルーして下さい。
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