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※ジョジョ小説企画『OVER HEAVEN』のネタバレを含みます。未読の方ご注意を。
<白:黒>
「かつて、私は考えたものだ‥‥。
人間の中の善と悪を10枚のチップに分けた時‥‥多くの場合、その割合はおよそ5:5となる。だが中には0:10、黒のチップのみの『悪のエリート』と言える人間もおり、同様に、ジョナサン、エリナ、ジョージのような、10:0で白の心のみを持つ聖なる者もいる。
‥‥‥‥さて、そのジョナサンの末裔よ。星を受け継ぐ、正義の血統であるはずの一族よ。
果たして貴様らもまた、10:0の白の心を持つ、聖の者なのだろうか‥‥?
‥‥正直私にはとてもそうとは思えんのだが‥‥。」
「「「「「「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」」」」」」(2〜7部主人公ズ、沈黙)
「‥‥えーっと‥‥真っ白とまでは言えないんじゃが‥‥まぁ、8:2くらいかのう?」
「‥‥‥‥‥‥‥7:3、てとこか。」
「え、承太郎さんのがジジイより黒いんスか?なんか意外‥‥。
んー、俺は‥‥じゃ、承太郎さんと同じく7:3ッスかねぇ〜。」
「僕の場合厳密には正式なジョースターの一族というわけではないのですが‥‥まぁ、あえて言うなら6:4ですね。」
「ギリッギリじゃないの、あんた。それでよく主人公名乗ってられたわね。」
「まぁギャングですし、目的自体は正義でも手段は色々と選びませんでしたから。ブチャラティなんかは、文句無しに10:0で白の人間なんでしょうけど。
で、そういう徐倫はどうなんですか?」
「‥‥‥‥‥あたしも6:4で。
で、そっちのジョッキー、あんたは?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5:5。」
「おいッ!とうとう人並みになったぞ!?
ハルノは私の血統側だから良いとしても‥‥貴様ら、それでも主人公かッ!何をどんどん血を薄めていってるのだッ!」
「テメェに言われる筋合いはねぇよ。そうそうひいじいさんみたいなやつがいてたまるか。」
「スピードワゴンもよく言っておったわ、『あんな紳士は他にいなかった』とな。シーザーあたりなら、9:1くらいはイケるかもしれんが‥‥あとアヴドゥルとか。」
「あー、康一も多分9:1‥‥つーかもうほぼ10:0じゃねーかなぁ?多分。」
「ジャイロなら‥‥‥まぁ8:2くらいは‥‥。」
「・・・もう貴様ら、いっそ主人公返上しろ。」
(イギリス紳士→アメリカンヤンキー(英国人だけど)→日本の不良→リーゼント不良→イタリアギャング→囚人→漆黒の目をしたジョッキー‥‥変遷半端ないわ)
<叔父>(無駄家族)
「父さん‥‥‥父さんには、弟か妹がいたかもしれないって‥‥‥。」
「ん‥‥まあな。何処から聞いた?リキエル。
まぁ、私も後から知った話だがな。結局流れてしまったそうだが‥‥‥もしも無事生まれていたら、どうなっていたのだろうな。お前たちにとっては、叔父になった訳か。」
「「「「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」」」」
「‥‥?どうした、お前たち?揃って、妙な顔をして。」
「‥‥‥ベン叔父さん‥‥‥。」
「は?」
「ベン叔父さんか‥‥。」「そうか‥‥実在してたかもしれないんだな‥‥。」「ベン叔父さん‥‥ちょっと会ってみたかったな‥‥‥。」
「ッな、なんだ!?ベンとは誰だ!?
お前たち、何故そんな生まれてもいない男の名を言えるッ!?」
(「ブランドー一家」で検索すると幸せになれる か も)
<空条承太郎の判断>(ラストまでのネタバレ有)
「‥‥‥これが、DIOの遺したノートか‥‥。
やれやれ、死んでまで厄介なもの用意しやがって‥‥。本当なら見たくもないが、奴がこの世に何を残そうとしたか、何を企んでいたのか‥‥‥知る必要がある。
見せてもらうとするぜ。」(バサッ)
‥‥‥‥パラ‥‥パラ‥‥
「‥‥‥‥何だこりゃ。ほとんど単なる日記じゃねーか。
やれやれ、覗き見の趣味はねぇんだが・・・。」
(10分後)
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥人の母親、聖母とか言ってんじゃねーよ‥‥‥。」(パラリ)
(20分後)
「‥‥‥‥‥‥‥‥。」(パラ)
(更に20分後)
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥グズッ、ズズッ‥‥‥!」
(‥‥‥更に20分後、読了)
「‥‥‥‥ッデメェ、DIO、ふざけんじゃねえぞ‥‥!?(グスッ)
あんな状況で、呑気に日記書いてんじゃねぇ‥‥ッ!!こんな、母さん、かあさんって‥‥‥‥!!(ヂーーンッ)
‥‥‥駄目だ‥‥‥これは燃やすしかねえ‥‥。こんなものを世に公表する訳には絶ッ対にいかねぇ‥‥‥!!
DIOの魂の名誉のためにも、この事実は俺の胸にのみ封じ込めておかなくては‥‥‥ッ!!」
(マザコン同盟、魂の共感)
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世間では賛否両論と言われていますが、DIO様の人間臭さと母へのツンデレっぷりは大変素晴らしかったと今でも思う。