<ウェザーという男>
「・・・・・・嘘よ、そんな・・・・・・!ウェザーが、あんなふうになるだなんて・・・・・!
ウェザーは、あんな人じゃなかった。きっと、必ず元に戻す方法があるはず・・・・。」
「徐倫・・・・・・辛いのはわかる。けど、元になんて戻らない。ウェザーはもう、元に戻ったんだ。あれが記憶を取り戻した、ウェザー本来の姿なんだ。」
「嫌よ、アナスイ・・・・認められないわ。だって、ウェザーが、あんな・・・・・。」
「信じられないって気持ちは、俺だって同じさ。確かに、水族館にいた頃のあいつと比べたら、今の奴はまるで別人だ。
けれど、認めなければならない。これは事実なんだ。あいつは、俺たちの敵である神父の双子の弟で、俺たちとは全く違う存在だったんだ。」
「違うわ。ウェザーは、私達の仲間よ。無口で、無表情で、でも頭が切れて、そしてとても優しかった・・・・ウェザーは、あんなことをするひとじゃなかった。あんな・・・・・・あんな・・・・・・・・・・!!」
「・・・・徐倫・・・・・・!」
「『ガハハ』なんてオヤジ臭い笑い方するような人じゃなかったのよぉぉぉぉッ!!」
「認めるんだ徐倫ッ!奴は神父の双子の弟で、つまりは神父と同じ40一歩手前の正真正銘中年のオッサンなんだッ!君のようなティーンエイジャーや俺みたいな若者とは全く別次元の人間だったんだよ!!」
「嘘よッ!だってあの顔、あれでどうやったらウチの親父と同い年だっていうのよ!?若作りってレベルじゃないわよ!?信じられない・・・・っていうか信じたくないッ!!」
「仕方ないだろ!?だって電気マッサージだぞ?!決戦前に女の子ナンパして「スッキリ」とか言って、いかにも少年誌的にちょいアウトじゃね?的な展開になるかと思ったら、そこでいきなり電気マッサージなんか始めちゃうような奴なんだぞ!?どう見たって単なるオッサンだったんだよ、あいつは!!」
「嫌ぁぁぁぁぁっ!それ以上言わないでぇぇぇぇっ!!父親と同年代の男に小さいほうするとこ見られかけた挙句吸収されたなんて思いたくなーいー!!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お前ら、カタツムリにすんぞコラ。」
End
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ごめんよ、ウェザー。書かずにはいられなかった。
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