<ボヘミアンな世界へ>


「俺の能力、ボヘミアン・ラプソディーは世界中のキャラクター、絵画や彫刻に至るまで全てを実体化させ、現実のものとして呼び出す力だ。
 誰だって一度は、アニメの登場人物やヒーローに会ってみたいって思ったことがあるだろ?あるいは、そいつみたいなワクワクするような大冒険がしてみたい、幸せな結末を迎えたいって。
 オレは、そんな誰もが思う夢を全て叶えることができる。暗く恐ろしく、何一つ思い通りにならないこの現実から、世界中のヤツ全てを自由にしてやることができるんだ!最高だろう?」
「はぁ?ナニ語っちゃってんのよこの爬虫類が。
 アニメの世界?そんなもん本気で望んでんのはよっぽど小さい子供か現実分かってないキモオタだけよ。
 あんたらキモオタの勝手な願望押し付けて世界中パニックに陥れてんじゃないわよ、そんなに夢が見たいんなら一人で部屋こもってエロゲーでもやってれば?童貞野郎。」
「ちょっ、徐倫・・・・・・今君かなりの数の人間を敵に回したぞ!?というか、オブラートに包まなすぎ・・・・・・。いくらなんでも、女性としてマズいぞ今の台詞の数々は。」
「だって、真実じゃない。アナスイだってそう思うでしょ?女が軽蔑する男第一位って絶対二次元しか見えていないようなオタクよ。ちなみに二位は男尊女卑の時代遅れな暴力野郎で、三位は粘着系ストーカーか、デリカシーに欠けたKY男。」
「(ぐさっ)と、とにかく言いすぎ・・・・・ほら、あいつこっち見てるぞ!?ヤク中って大体が突然キレるらしいし・・・・・・。」
「空条徐倫・・・・・・おまえは、憧れたことがないのか?おとぎ話のヒロインや、勇敢に活躍するヒーローたちに・・・・。」
「悪いけど、あたし現実わかってる女なのよ。アンタと違ってね。ディズニーとかもそんなに好きじゃないし。」
「・・・・・・そうか・・・・・・。オレの力を受け入れないという事は、お前は、つまり・・・・・・・・。
 不二周介に実際に会えなくても別に構わない、ってことだな。せっかくオレも最近テニ○リ読んだのに。」
「あv待ってウンガロさんvやっぱ最強よねボヘミアン・ラプソディー。まさに誰もが望む、夢の力ってヤツ?そこに痺れる憧れるゥv」
「おいおいおいおいおいおい徐倫っ!?」


「バッカ徐倫!実物で会うならやっぱ河村だろ!気は優しくて力持ち、頼りになって大人しい!現実で考えるイイ男ってのはなぁ〜!」
「なー、てにぷ○ってなんだー?」






End





------------------------------------------------------------------------------------
 徐倫は面食いそうだ。
 ちなみに私は、青学で選ぶなら海堂薫派でした。





BACK