<願いを3つ>


「へぇ・・・・・・じゃあ、配下集めも随分進んでいるんだね。」
「まぁな。この間など、スタンドを出させてみたら突然夜なのに太陽が出てな。危うく焼け死ぬところだった。」
「あはは。それは災難だったね。
 なるほど、太陽のスタンドか・・・・・・面白いな。本当に、スタンドというのは様々だね。」
「人間の魂のエネルギーだからな。同じ人間が一人もいないように、同じスタンドというのも恐らく存在しない。まぁ、似た人間がいるのと同じで、同じタイプのスタンド、くらいはあるだろうがな。
 今スカウトしている兄弟も、共に相手の魂を抜き取るという能力なんだ。弟の方が多少優秀だが。」
「・・・・・・へぇ・・・・・・弟の方が、ね。」
「(・・・・はっ!しまった、プッチに兄弟だの妹だのの話は禁句だった!)ほ、ほかにも、そうだな。同化型のスタンドというのもあるな。肉を喰い、取り込むことによって成長するスタンドとか、鉱物と一体化して変形するスタンドとか。
 あとは、土を・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。」
「?どうしたんだい、DIO?」
「あ、いや・・・・・・。(そういえば・・・・ひょっとして、カメオの『ジャッジメント』を使えば、もしかしてプッチの妹も生き返るのでは無いんだろうか・・・・・・。いや、しかしあれは結局のところ土くれだしなぁ・・・・。)なんでもない・・・・・・。」
「なんだよー。途中で止められたら気になるじゃないか。」
「い、いやあの、ちょっと待ってくれ。(だが、例え元が土であろうと記憶も姿も完全再現できるわけだし、記憶DISCがあるとはいえ再び会えたならばプッチも喜ぶのでは・・・・・・いや!それでは最終的にはプッチのためにはならないような気がする!下手に生き返ったらプッチの傷を広げるだけ・・・・・・・ていうか、確かあの土人形って人を食わなかったか?!)」
「おーい、DIO−?」
「(だ・・・・駄目だ・・・・。私には決められん・・・・。親友を喜ばせてやりたいという気持ちの一方で、本当にプッチのことを思うのならば止めておくべきという正論も脳内で声高に叫ばれている・・・・・・。一体どうすれば・・・・・・!)
 なぁ・・・・・・・プッチ?」
「なんだい?DIO。」
「もし、その・・・・願いが3つだけ・・・・・・何でも叶うとしたら、君は一体、何を願う・・・・?」
「3つ?うーん、そうだなぁ・・・・・・。
 世界が平和であること、人々が平等でいられること、それから、僕とDIOの友情がより長く続くこと、かな。
 ・・・・・・ど、どうしたんだいDIO、突然突っ伏したりして。あ、ひょっとして、『より長く』ってのが気に入らなかったかい?そりゃ、僕だって『ずっと』とか『永遠に』とかって願いたいけど、でも君は不老不死だけど僕には一応寿命ってものがあるし・・・・・・。」
「い・・・・・・いや、私が愚かだった・・・・・・・・。プッチ、君こそ神父たるべき男だ・・・・・・ッ!(泣)」










 ちなみに、ザ・ニュー神父の場合。


「なープッチ、もし何でも3つ願いが叶うとしたら・・・・・・。」
「1も2も3も天国。」(ズバッ)
「え、ええ〜・・・・・・・・。」





End





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 昔はイイ子だったのに、中年になったらすっかり電波になっちゃって・・・・(涙)






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