決戦後日 〜最後なのにプロローグ〜
「どーも皆さんおひさしぶりゃー!ムラケンズのめがね秀才擬似いじめられっこの村田健でーす!」
「・・・・・・・・・・・・・・。(いじいじ)」
「えーっと、あっちの部屋の隅っこでイジイジしてるのは、ムラケンズの熱血野球少年主人公兼魔王の渋谷有利君でーす・・・。おーい、渋谷ー?」
「・・・・・・・・・・・・・・。(いじいじいじ)」
「うーんダメだー、完全にどっか別の世界に行ってしまった。まあさすがにいくら頑丈な渋谷でも天国と地獄の経験はちょっとギャップに耐え切れなかったかな。
えーさて、ここ一ヶ月のことを何も知らない皆様は恐らく渋谷が何故沈没船のモンキーボーイになっているのか非常に疑問なことでしょう。
そこで!現在首をかしげている皆様の為に、特別に一ヶ月前に眞魔国で起こった事を教えて差し上げましょうっ!
・・・・その代わり僕の疑問にも答えて下さい。僕一体どこに向かってしゃべってるんでしょうねぇ?」
「・・・・・・・・・・・・。(いじいじいじいじ)」
「うおーい渋谷ー、いじいじの個数が増えてるぞー。
ま、眞魔国以外の異世界に行ってしまった渋谷のことはさておいて、それでは一ヶ月前、つまりは二月十三日に起こった事件についてお話いたしましょうっ!
それでは、回想スタート!」
もややややや・・・・・(回想っぽい音)
プロローグ 〜ムラケンズ的決戦前夜宣言〜
「渋谷!なんか大変な感じで大変だ!」
「日本語正しく使えよ!つか待て、宣言した後は、先に挨拶。マナーは守ろう。」
「ちぇっ。どもー、ムラケンズのちょっと未来から回想でやってきたほうの村田でーす。」
「え、村田お前未来人?え、えーと、ムラケンズの普通に現代高校生な渋谷です。」
「・・・・渋谷ー、もうしゃべっていい?」
「んな不安そうにしなくていいって。で?何があったんだよスライディングまでして駆け込んで。ちなみにあんなスライディングじゃ点は取れないぞ?」
「熱血野球指導じゃなくて!ほら渋谷、明日は一体何月何日だい?」
「えーと、俺眞魔国の暦に詳しくないんだけど・・・・。」
「地球バージョンでいいよ!どーせ原作じゃ結構季節のずれがあるんだし! 」
「うわそれギリギリ発言。えーっと、俺らがスタツアって来たのが一週間前、その時の日付が2月6日、てことは明日は・・・・あれ?」
「6+7+1=14!小学生でも出来る計算により明日は2月14日!いくら恋愛度数ゼロパーセントの渋谷だって、この意味が分かるだろ?」
「お前さり気なくヤな奴だな・・・・。わかったよ、バレンタインデーだな。でも多分眞魔国にそんなイベントないぞ?」
「それがさー、僕がしゃべっちゃったんだよ一週間前。メイドさんやら色々集めて。多分今頃血盟城内ではさまざまな人がチョコレート作りに没頭しているかと。」
「ふーん。で、最初に戻るけど一体何がそんなに大変なんだ?」
「渋谷!今から大きめの袋を二つばかり用意しておかないと、明日僕らは両手がふさがるよ!?」
「もらう気満々!?い、いや待て村田。エリートモテ男のお前はどうかわかんないけど、俺は人生16年このかたお袋のお情けチョコ以外もらったことなんて一度も・・・・・クスン。言ってて悲しくなっちゃった。どーせ俺は恋愛度数ゼロパーセント・・・・。」
「まーまー。眞魔国なら渋谷だってモテまくりだって。フォビーレフェルト卿もフォンクライスト卿もマメだし。こーの幸せ者ー!」
「男からもらったって嬉かねーよ!」
「そうかい?僕とかもしその二人からもらえたらかなり喜ぶよ?」
「え?喜ぶのか?」
「だってほら、あの二人って渋谷にしか渡さなそうだから、もらったらかなりレア。」
「レアって、アイテムかよ。」
「それに、もうこれで渋谷の悲しきチョコ無し伝説も終結だよ?」
「だーかーらー、男からもらったって悲しいだけなんだよ!ちくしょー!バレンタインなんてー!」
「血盟城にいるのは男だけじゃないだろ?メイドさんとかギーゼラさんアニシナさん、グレタちゃんとか・・・・。」
「うおー!バレンタイン最高ーっ!」
「変わり身はやっ!
えー、まあそーゆー訳で、今回はバレンタイン前夜のお話です。眞魔国の皆様がバレンタイン前夜にどのような行動をとっているのか、とくとご覧下さい!
ちなみに、今回はムラケンズ視点ではないのでご注意下さいv」
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