07. 好き





「姫様、珍しい菓子が入ったのですがいかがですか?」
「ほんと?ありがとう!うわぁ、きれいな色!そーだ!グレタお茶入れてあげる!」
「まあ、ありがとうございます。でもそういうことは、我々使用人が…。」
「いいの!グレタが入れたいの!」



「ねぇ、ダカスコス。何してるの?」
「あ、姫様。ただの見張りですよ。」
「えー?こんな所で?見張りって、怪しい人が来ないか見張る仕事だよね?
 こんな廊下の曲がり角に、怪しい人来ないと思うよ?」
「いえそれが来るんですよグウェンダル閣下が。実はアニシナ様に、発見したら即座に捕らえるよう命令されておりまして。」
「なーんだそっかー。じゃあグウェンがこっちに来たら今日もじっけん三昧だね!」
「はい、そうですね。」



「おや姫さん、どちらへ?」
「あっ、ヨザック!ちょっとアニシナの実験室へ。」
「アニシナちゃんとこ?いいなー。」
「ヨザもくる?」
「おっ、いいんですか?
 それじゃ、可愛い姫さんの護衛をさせていただきますね。」







「・・・・・・・・うーん・・・・・・・グレタってば、実はモテるのなー・・・・・・・・。」
「当たり前だ!僕らの娘だろうが!」
「そりゃそーだけど。いやもちろん娘がもてもてなのは親として嬉しい事なんだけど、このままもし悪い虫でもついたらと思うと・・・・。」
「なんだ、そんな事か。それならこの僕がちゃんと護身術を教えているから大丈夫だぞ。」
「・・・・・・それ、グウェンも言ってた。剣の稽古はムリだからって。」
「・・・・・・・・なに?」
「あと、アニシナさんは身を守るための小型怪奇光線発射装置を渡したらしいし、ギーゼラさんは塩酸とかの薬物系統。かくいうオレも喉笛一号スモールバージョン(作・村田)をプレゼントしちゃったし、グレタ自身オレを暗殺しようとした時の小刀まだ持ってるらしい。」
「・・・・・・・・・・・・それは、全身凶器状態か?」
「・・・・周りの皆さん、ご注意お願いします。」








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 グレタちゃんはホントお父様たちだけじゃなく眞魔国中の人(だけじゃなく国外でも)から愛されてればいいと思います。
 幸せになればいいじゃない!色々苦労してきた子なんだから、思いっきり幸せになればいいじゃない!
 アニメ「風の子守歌」でじいやがやって来た時など、何というグレタ総愛され状態!と思った。みんなしてグレタ引っ張りだこ。でもみんな無理強いはしない。なんて素敵。




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