黒ナマモノとの戦闘中。
ガゴッ!
「サービスゥッ!」
ゴズッ!
「なんだジャン!」
ズガガッ!
「この戦いに決着がついたら、赤の秘石と会ってくれないか!」
「キンタローたちが動物と一緒に持っていたあの割れた石ころのことか!一体何故!?」
ゴヅッ!
「あんなバグったボケ老人赤玉でも、一応俺の生みの親なんだ!4年前にはリキッドのことで慌ただしかったし、一度お前のこと話してちゃんと納得してもらいたい!」
ドスドスドスッ!
「フ・・・・・・・。仕方がないな。
ただその代わり、お前も後でマジック兄さんと話を付けてもらうぞ!一応ハーレムともな!」
「マジでぇ!?俺あの二人から完全嫌われてるんだぜ!?うっかり逆鱗触れてガンマ団からも追い出されたらどーすんだよ!折角再就職したのに!」
メゴッ!
「心配するな、私からも口添えする!第一私の所有物なのに勝手に他所にやったりさせん!」
「わぁ、女王様。ならいいけど、マジで反対されたらどーすんだよ、一緒にパプワ島暮らししてくれるか!?」
「・・・・・・・お前がいるならばどこでもいい。」
「・・・・・・・え・・・・・・・?」
ビスッ!ビスッ!
「お前が私と共にあるならば、どこであっても構わない。たとえ南国だろうと氷の島だろうと同じことだ。」
「・・・・・・・・・いいのか?赤の秘石から直接生み出されて家族なんていない俺と違って、お前は青の一族だろ。お兄さんたちや甥っ子が悲しむぜ。」
メリッ!
「元々放浪していた身だよ。第一お前が言いだしたんだろう、側に置いてくれと。」
いつの間にか、サービスとジャンは向かい合って立っていた。戦闘の騒乱の中で、あたかもその空間だけが世界から切り離されてしまったかのようだ。
というより、比喩表現でなく完全に二人だけが戦闘から隔離されている。襲い掛かっていた黒ナマモノたちは、先程までの会話中片手間に繰り出され続けた容赦ない攻撃に恐れをなして、半径10M以内に近寄ろうとしない。
「私と生きると、そう言ってくれたろう。・・・・・・あの言葉を、嘘にしないでくれ。」
「・・・・・・もちろん。あの時から俺は、お前のために生きるって決めたんだからな。ただ、お前は・・・・・・本当に、俺と生きてくれるのか?」
「何を今更。お前がいなかった25年間、私はお前のために生き延びてきたんだぞ?」
やがて、二人はどちらともなく微笑む。
今ここに二人でいられること、今こうして見つめあっていられること、そしてこれから先の約束ができること。
それら全てが幸福すぎて。
「「ありがとう。」」
零れた言葉は、自然と重なった。
「師匠ー!アレ殺してええどすかー!?」
「待てアラシヤマ!ジャンを殺してもどうせ生き返るし、サービス様を殺したらチャンネル5計画が始まってしまう!殺るなら二人同時だ!」
「てゆーか今の危機的状況わかっていちゃついてるんだらあんのホモップル!何二人の世界完成させてるんだっちゃか!」
「サービス・・・・・・・・・。」
「ジャン・・・・・・・・・。」
「うわああ互いの名前無意味に呼び合ってるうううっ!」
「誰かあのKYホモ共追い出してーーーっ!」
続く(続くのかよ!)
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続きません。
え?ほもじゃないよ。いや公式ほもかもしれないけど、別にここの二人はほもじゃないよ。
だってちゃんと原作でも「友人」って言ってたじゃない。この二人の間にあるのはもちろん友情だよ。ただちょっと人より濃度が高いだけで。
うん、友情だよ。将来を誓い合った(濃すぎじゃ)
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