04. 恋占い


「好き、嫌い、好き、嫌い、好き、嫌い・・・・」
「・・・・・・・・・。」
「スキ、キライ、スキ、キライ、スマキ、キラ・ヤ●ト・・・」
「・・・何をしている、ヨザック。」
「あ、グウェンダル閣下。見ての通り花占いです。」
「鼻占い?」
「うわ、変換違うって。そーじゃなくて花占いです。花びらむしっていくヤツ。ひょっとして知りませんか?」
「いや、知ってはいるが・・・・で、何故?」
「最近どーもアニシナちゃんに嫌われがちで。こうなったらもう運任せでもいいかなー、と。」
「それで占いか。」
「そ。猊下とかに相談すれば妖しげなおまじないとかいろいろ教えてくれるんでしょうけど。・・・アレ?さっきどこまで言ったっけ?」
「おい。」
「ま、いーや。とりあえず好きからね。スキ、キライ、スキ・・・」
「おい!」
「あん?なんですか閣下。人の恋路を邪魔するとイカに蹴られますよ?」
「別に邪魔する気はないが・・・いいことを教えてやろう。」
「はい?」
「お前が今むしっている花の花びらは、偶数だ。」
「・・・・・え?」
「その花の種類はもともと花びらが22枚と決まっている。何度やっても『嫌い』で終わるぞ?」
「ウソ!?」
「まったく・・・・大体こんなもの、占いにもならんだろうが。
(プチ、と花を一つ摘む。一枚ずつちぎりつつ)
 だいたい、こんな花程度で恋路が左右されるわけないだろう。奇跡でも起こらん限り・・・・・。
(花びらを全てむしった瞬間、ピタ、と手が止まる。)」
「・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・21枚、でしたね。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。(ペイ、と花を放り出す。)」
「・・・・閣下?」
「どうやらちょうど一枚花びらが落ちていたヤツだったようだな。」
「ちょっと、閣下?あの、今誰を連想しました?」
「・・・・・・(くるりとヨザックに背を向け)じゃ、私はこれで。(脱兎のごとく走り去る)」
「ちょい待てや閣下ぁぁぁぁぁぁぁっ!今もしやアニシナちゃん連想しなかったかゴラァァァァァァッ!!」
「知らん知らん私は何も知らん追ってくるなあぁぁぁぁぁっ!」



「あ、平和な爆走音が聞こえる。」
「でも見ろユーリ。追いかけられているのは確かに兄上だが、追いかけているのはアニシナではなくヨザックだぞ?」
「あ、ホントだ。なんかあったのかなあ。」
「さあな。」




  おひまい


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三角関係?あ、これは何とかカップリングが表記できますね。
私は、公式設定に逆らって設定を考える事の出来ない小心者なので、どうにかヨザはアニシナちゃん大好きっ子にできますが、グウェンダルはこの程度です。物足りない方ゴメンナサイ。


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